TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

私の名前はセイオン。
覇王の腹心の将にして、覇王が治める国、エクウェの第二王子である。
もっとも、今はその肩書も意味がないのだが。
というのも、エクウェは今まさに滅びようとしているからだ。
原因は、あの忌々しい『虚霧』という毒だ。
触れれば命を落とす死の霧。
そんなものがエクウェの国土の半分以上を覆うように発生してしまったのだ。
しかも、その発生源は不明。
原因も不明。方法も不明。ただ一つ確かなのは、このままだと世界が滅ぶということだけ。
そんな状況の中、主人公はある決意を固める。それは────────
「俺、精霊使いになるよ!」
こうして、虚霧の海の発生の原因を探るべく、主人公が動き出す! なお、本編では語られなかった設定だが、精霊力は万物に宿っているとされる。
その性質上、生物以外の物にも精霊力を宿らせることが可能であり、 人間以外にも意思を持つ存在が存在する以上、 そこに宿った精霊力によって精霊使いが生まれることも有り得るのではないかと思われる。
ただし、その場合精霊使いになれるのはあくまで人間のみであり、 それ以外の種族は例外なく精霊使いになれないという制約があるようだ。
これは『精霊』という存在の定義に関わる問題であるため、 仮に全ての人間が精霊使いになった場合、 その時点で人間の数に対して精霊の数が全く足りなくなるという問題が発生するためであると考えられる。
「お前らみたいな雑魚どもと一緒に戦うなんてまっぴらだね」
そう言い放つなり、俺はさっさとその場を離れていった。
背後からは、「なんだアイツ!?」「ちょっと可愛いと思ったけど性格悪すぎじゃない?」とかいう声が聞こえてくるが、知った事ではない。
別に嫌われようがどうしようが構わんのだ。元々そういう風に振舞っていたわけだしな

私の名前は、リリィ。
年齢は十六歳。性別は女だ。
身長百六十二センチ体重四十五キロ。スリーサイズは上から八十七・五十八・八十一。
髪の色は銀に近い白で、瞳の色も同じく銀色をしている。肌の色は白い方だが、これは日焼けしにくい体質だからである。
そんな私の容姿について特徴を上げるとするならば、まず第一に目立つのはその胸の大きさだろう。
それもただ大きいだけではなく、形の整った素晴らしいものだ。
しかしそれは決して自慢などではなく、むしろコンプレックスとして私は抱えていた。
その大きな胸に視線が集まることが恥ずかしくて仕方がないのだ。
そのため普段の生活でも常に厚着をして隠しているのだが、それでも周囲の男性の目はどうしてもそこへ向いてしまうらしく――先ほどのように道を歩いているだけで、何度も声をかけられたり呼び止められたりするのだ。
「あの、すみません!」
また一人、声をかけてきた男性がいる。彼は頬を紅潮させながら、息も荒くこちらを見つめていた。
(なんだろう?)
首を傾げながらも、とりあえず挨拶を交わす。すると男性は緊張気味の様子を見せつつも、勇気を振り絞るようにして話しかけてくる。
「あ、あのっ、突然こんなことを言うのは不作法かもしれないのですけれど、もしよろしかったら僕の家に遊びに来てくれませんか?」
そう言って差し出された名刺を受け取る。そこには『私立聖マルグリット学園』という文字があった。どうやらそこは、由緒ある名門校らしい。そしてその学校の名前には聞き覚えがあるような気がした。
確かこの辺りにそんな名前の高校はなかっただろうか。それにその名を冠した女子高

私の名前はセフィリア。姓は捨てました。
私は今、レジスタンス活動の一環として精霊狩りを行っています。
でも私は別に正義感が強いわけではありません。
ただ、精霊の力によって文明を失ったこの世界で、それでも必死に生きようとする人たちの姿を見たくないだけなんです。
だから私は精霊使いとして、精霊狩りを続けるつもりです。
今日もいつものように精霊狩りをしていました。
「そこの君!」
声をかけられ

私、リーンは今、不思議な体験をしている。
精霊の加護を受けた霊刀を携えた少年と共にいるのだ。
「お前らの目的は何だ?」
「僕たちは精霊の力を取り戻すための旅をしてるんです」
「そうか、なら俺たちの目的も一緒だな」
そう言って少年は笑った。
私は少年の仲間ではない。しかし何故か一緒に行動している。
少年の名前はヴィゼというらしい。
彼は私のことを信頼してくれているのか、何も聞かずについて来てくれた。
彼と一緒に行動するようになって分かったことがある。
どうやらこの男は、自分の信念に従って生きているようだ。
だからといって、何をやってもいいと思っているわけではない。
彼が道を誤った時、その責任を取る覚悟はあるのか? そう聞かれれば答えは一つだ。
あるわけがない。
そんなものは考えたこともないし、考えるつもりもない。
ただ、僕は――僕たちは彼に付いていくだけだ。

「くっそぉぉ!」
男は目の前に現れた敵に剣を振り下ろすも、それは空を切るだけに終わった。
代わりに男の身体は横殴りの衝撃によって吹き飛ばされ、地面を転がっていく。
「ぐぁああああっ!?」
骨が

私の名前はセリオン=アルケディア。
今年で20歳になるエクウェ教の信者だ。
今日も一日、いつものように教会で祈りを捧げていたのだが―――
突如として教会に乱入してきた男によって、その日常は崩れ去った。
男は私の目の前に立つなり、手にしていたナイフを振り上げる。
「お前さえ居なければッ!!」
男の叫びと共に振り下ろされた凶刃。
しかしそれは、私に当たることは無かった。
何故なら男が振り下ろした先には既に誰もおらず、床に突き刺さったナイフだけが残されていたからだ。
一体何が起こったのか分からずに呆然としていると、背後から聞き慣れた声が響いた。
「―――おい、何をぼけっとしてんだよ?」
慌てて振り返るとそこにはやはりというべきかヴィゼの姿があったのだが、その様子は明らかにいつもと違っていた。
「いよぉ、久しぶりだなぁ相棒!」
そう言って馴れ馴れしく肩を組んできたヴィゼの顔を見て僕は絶句してしまった。
何故ならそこにあったのは、あのいけ好かない小生意気な表情ではなく、実に爽やかな笑顔だったからだ。
しかもその顔は今まで見たことがないくらい晴れやかで、まるで憑き物が取れたかのような清々しさを感じさせるものだった。
こんなに朗らかに笑う彼を見たのは初めてかもしれない。
それに服装も普段着てる軍服じゃなくて白いシャツの上にジャケットを着ていて、髪型もセットしてある。
どこから見ても普通の若者にしか見えない姿になっていたのだ。
「お前、それ……どうしたんだ?」
「ああん? 俺様の格好のことか? ああこれな、似合ってるか? まあいいか別に、何でもいいだろうがそんなことは

私の名前はクレア。名前は好きじゃない。
でもみんなは私をそう呼ぶ。だから仕方がない。
私の家は、代々続く鍛冶屋だ。父はドワーフ族の鍛冶師で、母はエルフ族の宮廷魔術師。
両親は忙しくてあまり家にいないけれど、私も両親の仕事を手伝うために毎日工房に入り浸っている。
私の夢は両親の手伝いをしながら自分の店を持つことだけど、まだ子供だし見習いなのでそれは当分先になりそうだ。
今はとにかく技術を磨いて、一人前になるしかない。
そんなことを考えながら、今日もまた鉄を打っていたら突然目の前に光が広がった。
「わっ!?」
びっくりして飛び

私の名前はリーン=プレイン。
ついこの間まで、ごく普通の女の子として暮らしていたんだけど、 ある日突然、私の住む街に巨大な怪物が現れて、この街を滅ぼした。
その日から、私は命懸けの戦いに身を投じることになったのだ。
私は生き残った仲間達と一緒に旅をして、今はとある小さな村に身を寄せていた。
そこは村全体が一つの大きな工房のような場所で、そこで働いている人達も皆職人気質だ。
だからなのか、村の人たちは余所者の私にも親切に接してくれた。
そんな村の人たちの中には、当然ながら若い男性もいるわけで――。
「あの、リーンさん」
「ひゃい!?」
夕食後、村の人に頼まれて食器洗いをしていたら、不意に声をかけられた。
思わず声が裏返ってしまったけど、振り向くとそこには一人の少年がいた。
年齢は多分十歳くらいだと思うけど、身長が低くて体つきも細いせいか、もっと幼く見える。
顔立ちはとても可愛らしいけれど、目の下には大きなクマができていて、とても眠そうだ。
名前は確か……シエル君といったと思う。
「どうしたの?」
「えっと、実はちょっとお願いしたいことがあるんですけど……いいですか?」
そう言って、彼は申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「僕はもうすぐここを出て行かなくてはならないんです。でもそれは僕の意志じゃなくて、運命によって決められたことで――」
そんなの聞いていない。だって私たちは、まだ出会ったばかりなのだもの。
「だから……すみません。僕と一緒にいることはできないと思います」
どうして? なんでいきなり別れ話になっているのかしら? しかもこんな場所で。もっとロマンティックな雰囲気の中で切り出すべきじゃないの? それとも、そういう場所ならいいわけ?
「あなたとは一緒にいられないんです。本当に、ごめんなさい!」
彼が深々と頭を下げたので、私は慌てて口を開いた。
「ちょっと待ってよ! 勝手に話を終わらせないでくれる!?」
「いえ、その、無理なんですよ」
無理なんかではないわ。私たちはまだ会って間もないけれど、これからいくらでも仲良くなる機会はあるはずでしょう?
「とにかく、あなた

私もまだ子供だからよくわからないんだけど、この世の中にはたくさんの大人がいるわよね。
でも、そんな大人の中にも悪い人はいるみたいだし、いい人もたくさんいると思うのよ。
それならきっと、悪いことをしている大人の人たちだって、その全部が悪いわけじゃないんじゃないかしら? 少なくとも、今私の目の前にいるこのおじさんよりはね――
***
「どうした嬢ちゃん。さっきまでと違って随分おとなしいじゃねえか?」
そう言ってニヤリと笑う

我輩は猫である。名前はもうある。だが敢えて名乗ろう。我が名はマコだ! にゃあ~♪ どうも皆さんこんにちは。私はどこにでも居る普通の黒猫です。
ちなみにオスなのですが、メスにもモテるという不思議な魅力を持った、とても可愛い子猫なのです。
今日はこの辺で失礼しますね。それではまた今度。
(完)……なんて言うと思ったかバカヤロー! ふざくんなコラァッ!! 何なんだお前ら!? 俺がせっかく気分良く寝ようとしてんのに邪魔しやがってよぉっ!!! えぇい許さんぞ人間どもめ! そこに直れ! その腐った根性を正してくれるわぁあああっ!!! シャ―――─────―!!!(威嚇音)
はいどうもこんにちは。俺はこの世界で最強の生物ドラゴンです。
名前はまだありません。というかそもそも無い。生まれたばかりだしね。
今、人間の住む大陸『グランディア』に向かって飛んでいる最中だ。
なんでそんなことをしているかというと、それはもう単純な話である。
俺が生まれたばかりの頃、偶然この辺りを通りかかった人間がいたのだ。
そして人間は、たまたま通りすがりに見つけた小さな卵を見て言った。
「おお、竜

私の名前はリーリア・サニア。
私は今、とある森の中にいます。
どうしてこんな所にいるのかと言うと……そうですね。
少し私の話をさせて頂きましょうか。
まず、私が生まれた国について簡単に説明しますね。
私が生まれ育った国は「ラピス帝国」といいまして、人口三百万人ほどを擁する大国です。
ちなみに、大陸の北半分を支配しています。
そして次に、私が住んでいる町についても説明したいと思います。
「ラピス市」という町の郊外に家を構えていて、両親はそこで小さな薬屋を経営していました。
私は一人娘だったのですが、両親共に亡くなりましてね。
それで施設に預けられていたんですが、そこも火事になって全焼してしまいました。
そこでどうしようかと思っている時に、祖父が面倒を見てくれると言ってくれたんですよ。
その祖父は私を引き取ると同時に仕事を引退して、私の好きなようにさせると言いました。
でも、当時の私はやりたいことなどなかったわけですよ。
だから私は祖父の勧めに従って、高校を出たらすぐ働きに出ようと思っていました。
そんな時

かつての千の戦果

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

16

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚