離れた最高の人

回想

俺たちは極々一般的の家族

だった。

この時までは。

ダッダッダッ…

家にて…

ガチャ

あれから10年

俺は14歳になった。

あの時のことは今でも夢に出てくる。

兄ちゃんは…臓器売買されたのかな…

今は…この世にいるのかな…

Twitterとかになにかないかな…

兄ちゃんのこと…

🔎さとみ

…何も…ないよね。

あれ…？この人、兄ちゃんに似てる。

何ツイートしてるんだろ。

今日も撮影疲れたー！ でも明日も仕事だから頑張ります！

仕事…？

なら…違う人だよね。

兄ちゃんは今15歳のはず。

他には…？

去年から読者モデルとして活動しはや1年！ 今まで応援してくれてありがとう!! これからもよろしくな！

読者モデルかぁ…すごいな

…この人、兄ちゃんじゃないのかな。

やっぱり兄ちゃんはもう居ないのかな。

俺の過去を話します。 俺は昔家族で買い物中に攫われました。 そこから俺は環境の整っていない孤児院へ送られました。 そこから色々あり現在のようにモデルをしていますがまだまだ問題があります。 それは”弟”のことです。 1つ下の弟とは現在も会えていません。 あの時のことは今でも夢に出てきては弟の泣いた顔が目に浮かびます。 どうかこのツイートを見た人や、俺の弟「R」。なにか知っている方はDMをください。 よろしくお願いします。

…え？

同じだ…俺と同じだ…

弟「R」って…俺？

この人は…ほんとに兄ちゃん？

兄ちゃん…だとしたら

また兄ちゃんに会える…!?

DM…っ!!

…なんて…送ればいいんだろ

…っ!!

こんなのでわかるわけないよね。

わかったの…?

覚えてた…俺の事

もう一度会いたいなぁ

…俺も。

次の日

俺らの行っていた公園。

何にもない。でも

ここにはたっくさん思い出がある。

兄ちゃんは俺を試したんだろう。

俺たちが公園と呼んでるだけで

ここは公園でもなんでもない。

それで俺が来なかったらただのなりすましになるから。

兄ちゃんならしかねない。

でも

俺…こんなこと…考えたんだ。

ぽん…ぽん…

兄ちゃんの癖。

褒める時必ず頭をぽんぽんする。

俺たちの家に。