始まりの章
第一章
一節
「 普通の家庭 」
堕 いる
当たり前のように来る
憂鬱な朝
いつもと何も変わらない
部屋と匂い
部屋の外からは楽しそうに話す声
堕 いる
なるべく会いたくない
でも、会わなければいけない
唯一逃げることの不可能な事実
嗚呼
今日はどう乗り越えよう?
堕 いる
時刻は
7:00
時間すらも敵
てか...
ガチャッ
バタン
家族が嫌いか
A .別に
私はきっとそう答えるだろう
堕 いる
堕 いる
妹
母親
父親
父親
堕 いる
頂います。
作ってくれた人でわなく
犠牲になってくれた命へ
捧げる言葉
マ ス タ ー
白に変更しています。
口にして言わなくなったのは
別に最近って訳じゃない
誰も聞いてないことに気づいたんだ
堕 いる
終わりの挨拶はして置かないと
静かに去るのは難しいからね
父親
堕 いる
ジャー
使い終わった食器に
水を注ぎすすぐ音
この時間が終わらなければいいのにって
思ったりもする
時間の進みは早いようで
準備が終わればもう8時
堕 いる
誰もいないリビングにそう呟き
家を出た
ガチャッ
バタン
ガチャッ
チャリン
登校は勿論歩き。
それ以外考えられない
家には誰も居ないんだから
母親は仕事
父親は妹を学校へ
最初の頃は羨ましかったさ
でも、今やもう慣れてしまった
人間の慣れは凄いものだ
もう何も感じないんだから
堕 いる
堕 いる
着いてしまった。
私にとって人生における最難関
正直に言うとダルい
挨拶も階段も友達も授業も
櫻葉 灯明
堕 いる
私とは真反対の女の子
櫻葉 灯明
サクラバヒア
私の親友
この子がいるのが
唯一の救いです。
中途半端ですが
ここまでにさせて頂きます。
第一章
一節
普通の家族
次もお楽しみに
次回 2024/3/6