紫耀からお誘いを受けてから1ヶ月
とうとう、花火大会の日が 来てしまった...
一体どんな顔で会えばいいのか...
そんな不安な私をよそに、 さなは準備に張り切っていた
さな
よし!〇〇を可愛くするぞー!
〇〇
え?私?
さな
ん?そうだよ?
〇〇
自分のことは?
さな
んー...
さな
ま、いっか、って思って
〇〇
いや、ダメでしょ...笑
さな
いーの!
さな
今日は廉くんを射止めるんでしょ?
〇〇
はぁ?誰もそんな事言ってない...
さな
まぁ、いいから!
さな
大人しくしなさい!
〇〇
...はーい
そして、準備も終わり
約束の時間が迫っていた
さな
そろそろ行こっか
〇〇
だね
外に出ると、すっかり暗くなっていた
さな
結構暗いね笑
〇〇
そうだね笑
そして、軽い雑談をしながら
気付くと、もう目的地に着いていた
さな
んー...紫耀達どこだろ
〇〇
見当たらないね...
さな
あっ、ごめん
さな
ちょっとトイレ行ってくる
さな
足痛い笑
〇〇
だよね、こういうの普段履かないもんね...
さな
〇〇は?痛くない?
〇〇
うん、大丈夫
さな
じゃあ、ちょっといなくなるけど、変な人について行ったらダメだよ?
〇〇
分かってるって笑
さな
いや、マジで、
さな
この前みたいな事になったら怖いから
さな
分かった?
〇〇
もぉ、過保護だなぁ笑
心配そうにトイレに向かう さなを見送って
周りを見渡すと...
〇〇
あっ、永瀬...っ
平野と2人でいるけど...
女性
ねぇ、君たち高校生?
女性
かっこいい顔してるじゃん?
永瀬廉
...そりゃどーも
女性
おねーさんと遊ばない?
平野紫耀
すみません、人を待っているので...
女性
女の子?
平野紫耀
まぁ、そうっすけど...
女性
そんな子供は置いといて、私と遊ぼ〜?
永瀬廉
ほんま、迷惑なんすけど...
なんか、私入れなさそう...?
どうするべきか迷っていた時...
男性
ねぇ、君一人?
〇〇
...は?
〇〇
私ですか...?
男性
君以外誰がいんの?笑
男性
可愛いね、君
男性
俺と一緒に来ない?
男性
いいとこ連れて行ってあげるよ?
〇〇
いや、友達を待っているので...
男性
えー、いいじゃん
男性
ほら、行くよ?
腰に手をかけられて...
〇〇
...っ、やめてっ...
後ろから、右腕をぐっと引っ張られた
永瀬廉
...何してんすか
〇〇
...!
男性
君誰?俺、この子と遊ぶから邪魔しないでもらえる?
男がそう言った瞬間、永瀬の目付きが変わって
ぐっと、肩を引き寄せられた
永瀬廉
こいつ、俺のなんで
永瀬廉
簡単に触らんで貰えます?
男性
チッ、彼氏かよ...
そう言って立ち去って行った
〇〇
...
永瀬廉
はぁ、ほんまに危なっかしいわぁ...
〇〇
っ...永瀬っ
永瀬廉
...可愛い
〇〇
...え?
永瀬廉
浴衣...似合っとる
そう言いながら、私の髪に触れて
永瀬廉
髪も...お団子にしたん?
〇〇
うんっ...さなが、やってくれて...
永瀬廉
あぁ、だからか...
永瀬廉
昨日、俺の好みは...なんて
〇〇
え?なに?
永瀬廉
んーん、なんでもない
永瀬廉
それより...
永瀬は、私の頭からつま先まで じっと見て
永瀬廉
ふっ...可愛い
〇〇
っ///なんかやだ...
永瀬廉
え?何が?
〇〇
そういう事じゃなくて...///
永瀬廉
...はぁ
永瀬廉
そんなんだから、男に狙われやすいねん...
永瀬廉
もっと、自分が可愛いって自覚しとき...
〇〇
そんな事...
〇〇
永瀬の方が似合ってるし...
永瀬廉
...ほんま?
〇〇
...うん、ほんま
永瀬廉
ふはっ、つまりかっこいいってことやろ?
〇〇
自分で言うな!
永瀬廉
だって、そうやもん
永瀬廉
で?どうなん?
〇〇
っ...
永瀬廉
...笑
〇〇
かっこいい、よ
永瀬廉
...やろ?笑
そう言って、余裕そうな笑みを 浮かべながら、 私の顔を覗き込む永瀬に
少し、悔しいと思ったけど
ほんの少し耳が赤くなっているのを
私は見逃さなかったよ?
どなたか宣伝してください( ;꒳; )