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ジェル side
今は夜中の 1時過ぎ 。 静かな家の中で、 カタン と 音が鳴ったねん、!
ジェル
俺がリビングに近づくと、冷蔵庫の 明かりが 光っとった。
小さな背中、青いパジャマ、後ろから見てもわかる ぷくぷくなほっぺ。両手にひとつずつ バナナを握っとる。
ジェル
俺が声をかけた瞬間、 ころんの 肩が震えた。
ころん
冷蔵庫の モーターの音が 低く 鳴っていた 。
ころんは 耳を押さえて、 その場に しゃがみ込む 。
手の中の バナナを握りしめながら、 息が 荒くなっていく。
ジェル
俺は 慌てて 冷蔵庫のコンセントを抜いた。
でも、ころんの 呼吸はどんどん 早くなっていく 。
ころん
ジェル
俺はゆっくりしゃがんで、ころんの手を包もうとした。
ー ぐしゃり 。 と 小さな音が 鳴った 。
ころんの手の中のバナナが、 潰れた 。
力いっぱい握りすぎて、 黄色い皮がむけ、 甘い匂いが 広がってる 。
ころん
ころんは それを見て、 大粒の 涙を 流した 。
ころん
ジェル
俺は 潰れたバナナを そっと受け取り、 ティッシュで 手を拭いたった。 ころんの手は 震えてる 。
ジェル
ジェル
ころん
ほんまよかったぁ…、 肩の震えが 小さくなっていっとる
ジェル
ころん
ジェル
ころんが 音で怖がらないように スムージーは使わず、 フォークで潰して ミルクを少しくわえた。
ジェル
ころんは バナナ柄のマグカップを両手で持って、1口飲んだ 。
ころん
ジェル
ころん
ころん
バナナに 感謝 … ? ころんらしくて ほんまかわええ、!
ジェル
ころんは マグカップを抱えたまま 、 俺の肩に 寄りかかって 目を 閉じた 。
ジェル
ころんの ほっぺを つんつんして、 髪の毛も くしゃ っと 撫でた。
ジェル