連絡先を抜けてから消したので
メンバーの連絡先もフルネームで地味だった
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私はこの事態を重く受け止めておらず
ただいつものようにコーヒーを淹れる
だから翔太のメッセージも
通知だけ見て未読無視
今日は一日中寝るんだ!
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とにかくしつこい
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不在着信
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不在着信
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不在着信
普段は電話をしないのに
今日はやけに電話が多い
やはり何かあったのか…?
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私が喋る隙を与えないほど
ハイスピードで喋っていた
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私は文章の必死さから
行くことにした
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スパイ事務所は町外れの大きな森の中にある
空気は美味しく、事務所の見た目は図書館のようなもの
部外者は敷地の周りにあるバリケードに突き飛ばされる
目に見えないセンサーを管理司令室に送り
自動的にセンサー発動
該当する部外者は感電する恐れがある
しばらくすると、人影が見えた
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黒い服をまとった、長身の人物
黒い服は、少し青がかっていた。
もしかして
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その人物はフードを外し
私の方をじっと見つめた
私が事務所の方へ進んでいくと
その人物は手を振った
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翔太だった
ただ
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顔の一部が傷だらけだった
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と、私を抱きしめた
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私の言葉を遮るように
翔太はそういった
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と、私の手を引っ張った
事務所の中は変わっていなかった
暖かい雰囲気で出迎えてくれる大きな階段
何も変わっていない
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翔太が叫ぶと
トレーニングルームから人影が見えた
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翔太はその影に駆け寄り
一緒に姿を現した
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車椅子に座った照だった
翔太は後ろで車椅子を押している。
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照は一言も喋らない。
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照は翔太の腕をトントンと叩き
2階の寮へ連れていくことを促した
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もう何年も姿を現していないから
反応が鈍いのは確かだ。
でも動かない照には唯一
私を求めるキラキラとした目が輝いていた
エレベーター内はいつでも明るく
たとえどんな暗い顔をしていても
明るく白い光がパッと照らしてくれていた
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何も喋らず
何も動かず
ただ足元を見つめる照は
変わり果てていた。
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翔太は照の車椅子を
寮へと繋ぐ長い廊下を押して行った
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照の部屋は何も変わっていないようだった
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照は翔太の腕を叩き
ありがとう という手話をした
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翔太は目を丸くした
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と、寮の鍵を渡してきた
やっぱり戻ってきて欲しかったんだ
パタンと扉が閉まると同時に
照が口を開いた
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