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職員室にて。
学年主任
生徒会長の奥出と元生徒会書記の後輩は、 今まさに三年の学年主任に、 説明しているところだった。
奥出
後輩
後輩は奥出の話に合わせ、 余計なことは何も言わないように、 と釘を刺されていた。
学年主任
奥出
学年主任
拓斗は気づいていないが、 実際に奥出は、 冤罪を防ごうと動いていたのだ。
拓斗のカバンから、 大量の怪文書が見つかった日の放課後、 奥出は拓斗の担任に話をするため、 職員室を訪れていた。
奥出
拓斗の担任
奥出
拓斗の担任
他人の話を聞かない、 で有名な拓斗の担任。
奥出もこの先生が好きではないし、 それどころか嫌っている。
奥出
拓斗の担任
奥出
奥出は先生にもお構いなく本音を話す。
この担任、 仕事という仕事は、 そんなにしていない。
拓斗の担任
担任は奥出の長い髪をさらっと撫でる。
パワハラとセクハラのダブルパンチだ。
奥出
拓斗の担任
奥出
これ以上担任と関わると、 鳥肌が止まらなくなると確信した奥出は、 我慢できず、 職員室を逃げるように去った。
さすがの生徒会長でも、 一人で解決するには限界がある。
だからこそ、 拓斗の友人に協力を仰ぎ、 拓斗の行動を誘導するよう仕向けたのだ。
拓斗の弟、海斗が動くことも計算済みで、 それによって後輩が触発され、 拓斗に何か仕掛けるのを待っていたのだった。
奥出
学年主任
奥出
後輩が拓斗と同じ目に遭わないよう配慮し、 奥出は無事にこの件を解決に導いたのだった。
奥出が助けに来てくれたおかげで、 俺は二回目の冤罪を防ぐことが出来た。
そして、 そこから一週間後のこと。
学年主任
学年主任の先生が、 俺を職員室に呼び出した。
学年主任
まさかの出来事だった。
あの担任を差し置いて、 俺の冤罪が今、 晴らされたのだ。
拓斗
学年主任
奥出が上手くやってくれたようだな。
まあ、さすがに自首はしなかったか。
拓斗
学年主任
拓斗
あいつが行き過ぎた行動をすれば、 友人の怒りの鉄槌が下ること間違いなしだから、 多分大丈夫だ。
学年主任
拓斗
職員室を出たところで、 担任に出くわした。
最悪のタイミングだ。
拓斗の担任
拓斗
拓斗の担任
意地でも自分の非を認めない気だ。
いい加減間違ってるって気づけよ。
拓斗
拓斗の担任
拓斗
俺はさっさと話を終わらせ、 胸糞悪くなりながらも教室に戻った。
教室に戻り、 席に着くと、 クラスメイトの一人が俺に近づいてきた。
クラスメイト
拓斗
クラスメイト
他のクラスメイトも続々と俺に謝ってきた。
それを遠くから見ている友人は、 にやにやと薄ら笑いを浮かべている。
拓斗
クラスメイト
拓斗
みんなは『生徒会』が、 この事件に関わっていることを知らない。
奥出の名前を出してしまっては、 あいつに関してあらぬ噂が立ってしまうだろう。
クラスメイト
拓斗
クラスメイト
ある程度話をした後、 クラスメイトは徐々にはけていき、 様子をうかがっていた友人が近づいてきた。
友人
拓斗
友人
真犯人が分かっていない以上、 先生たちは警戒を続けるだろう。
奥出もこれからどう出てくるか分からない。
このままゲームも終わってくれればいいのだが。
拓斗
友人
拓斗
いい加減あのクソパワハラ教師も歳だからな、 きっとどこかに飛んでいくのかもしれない。
友人
拓斗
友人
友人を怒らせてはいけないと再認識した。
拓斗
友人
拓斗
友人
基準がよく分からないが、 とりあえずは安心ということだな。