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悠斗達はゲームマスターの部屋に来ていた

真のゲームマスターを名乗る謎の声について調べようとしたのだ

部屋にはあーるがいた

あーる

あれ?また来たの?

あーる

何か用でも?

悠斗

ここであーると会ったあと、またここに来たんだ

悠斗

そしたら、姿の見えない誰かが話しかけてきた

悠斗

その声について調べるために来た

あーる

姿の見えない誰か…?

あーる

もしかしてわーむ…?

あーる

その声は、なんて言ってたの?

少しの間自問自答をするように呟き、そして悠斗達に質問を投げかけた

悠斗

その声とあーるは前のゲームの参加者で、この世界を壊すつもりだと言っていた

悠斗が説明すると、あーるは腕を組んで考え込む

あーる

前のゲームの参加者…それにわーむが言っている“面白い”という言葉…

あーる

まさか、わーむは吹夏…?

あーるの独り言を聞いて静久が呟く

静久

吹夏って…

するとあーるは組んでいた手を下ろし、悠斗達に向かって話す

あーる

恐らく、君たちが話した相手はわーむ…吹夏でしょう

あーる

今から君たちには答えを教えますが、それはあーるとしてではありません

凜音

あーるとしてではない…?

あーる

僕はこのゲームが始まる前に吹夏によって生き返らされました

幽乃

生き返った…!?

ということは、吹夏は生き返らせる方法を知って…

あーる

僕はるいの、みんなもよく知ってるよね?

あーるはパチンと指を鳴らし、仮面が消える

るいの

そして脱出ゲームで共に協力していたるいのの顔が見えた

悠斗

ほんとに…るいのなのか…

るいの

さて、ここからは僕として君達に答えを教えようか

るいの

壊楽ゲームは次の鬼ごっこで終わる

幽乃

また鬼ごっこ…

るいの

僕と吹夏は、このゲームを破壊して、参加者総勢81人をこの世界から脱出させる

るいの

数々のデスゲームはゲームを破壊するための手段なんだ

るいの

どうか、最後まで協力してよ

るいのはそう言いながら仮面を再び付け、部屋から出ていく

──パタン

悠斗

あーるがるいの…

幽乃

ゲームはほんとに僕達を脱出させるために…?

凜叶

でも、人殺しでゲームを壊すってどういうことなのよ…

悠斗達は疑問によって話を飲み込めていないようだった

とりあえず、そろそろ部屋に帰って休まない?

明日鬼ごっこってことは、しっかり休まないと…

幽乃

それもそうですね

悠斗

それじゃ、明日に備えるか

悠斗達はそれぞれ部屋に帰り、次の日に備える──

友花

……

祐穂

……

亜朱花

……

友花は奏太が死んだ悲しみに俯いて涙を流しており、祐穂と亜朱花は静かにそれを宥める

祐穂

思うんだが…

沈黙の中、祐穂が呟いた

祐穂

俺達って、1度死んだのに生き返ってこのゲームにいるだろ?

祐穂

だから、探せば人を生き返らせる方法があると思うんだが…

亜朱花

確かに…

亜朱花

方法がないと私達今ここにいないはずだもんね…

祐穂

俺達で協力して、人を生き返らせる方法を探してみよう

亜朱花

そうね

その話を聞いた友花はポツリと呟く

友花

私も、奏太生き返らせる方法探したい

亜朱花

決まりね

祐穂

次の鬼ごっこでは方法探しをメインにしようか

亜朱花

ええ

祐穂

とはいえ、鬼がいる以上自衛も大事だ

祐穂

武器庫に行こう

友花

わかった

そうして3人は武器エリアへ向かった──

あーる

……と、いうように、君達には前回同様鬼の操作をしてもらう

わかりました

リユ

ちなみに、ゲームはいつまで続くんでしょうか?

リユ

残る生存者は14人とお聞きしましたが…

あーる

次で終わります

あーる

もうそろそろシステムは限界を迎えようとしています

あーる

きっと、次のゲームが終わる前にゲームが壊れるでしょう

リユ

ということは、このゲームが終わればみんなは助かるってことですよね…?

あーる

僕達の見込みではそうです

あーる

お互い、頑張りましょう

はい

リユ

頑張ります

わーむ

ついに次が最後のゲームだね

るいの

そうですね…

わーむ

どうしたの?

わーむ

なんか元気ないじゃん

るいの

……

るいの

今日、悠斗達のグループとこの部屋で遭遇しました

るいの

彼らは恐らくわーむの声を聞いています

るいの

彼らから聞いた情報と僕が知っている情報を組み合わせると、1人の参加者が思い当たったんです

るいの

貴女は…わーむは…吹夏なのですか?

わーむ

…なるほど、悠斗達からの証言から予想したのか

るいの

はい、貴女の…吹夏の、“面白い”という言葉は…とても、印象的でしたから

わーむ

吹夏

吹夏

ふふ、そうか。“面白い”

吹夏

そうだよ。私は吹夏

吹夏

私は、あの時生き残ったみんなをゲームから脱出させるために、自ら生贄になり、システムに取り込まれた

吹夏

そのおかげで今、こんな面白いことが出来てるんだ

吹夏

さあるいの、このゲームはもう時期壊れる

吹夏

準備はいい?

るいの

確かに、体が重いのでもうすぐゲームは壊れると思う…

るいの

ですが、何故次見せる予定のルール説明には、24時間とタイムリミットが設定されているのでしょう?

吹夏

あぁ、これね

吹夏

私達からしたらゲームが壊れる瞬間が鬼ごっこの終わりだけど、彼ら視点はそうじゃないでしょ?

吹夏

彼らだって終わりが見えないとやる気が出ないはず

吹夏

だから、24時間にした

吹夏

どうせタイムリミット前にゲームは終わると思うけどね

るいの

なるほど…では、愛やリユにも頑張って貰わないとですね

吹夏

その通り

吹夏

さあ、狂った脱出ゲームを壊し、クリアを目指そうではないか

吹夏

ふふっ、楽しみだね

次の日、朝8時

悠斗達は部屋で改めて作戦会議をしていた

悠斗

ゲームマスターがるいのと吹夏…

あの2人を信頼してない訳じゃないんだけど…なんというか…

凜叶

まさか知ってる人物がこんなゲームをって思うと、衝撃ね

凜音

このゲームを壊して参加者を脱出させるって言ってたけど…具体的にはどうするんだろう…

静久

パッと見、ただのデスゲームにしか見えないよね…

幽乃

あの2人のことですから、何か考えがあるんだろうなとは思うんですけど…

幽乃

それっぽい理由をつけてただただデスゲームを楽しんでるだけにも見える2人なんですよね…

静久

確かに、吹夏ちゃんなんて面白いことを求めて動いてたし…

るいのもるいので、デスゲームなんてなんの意味もなしにしない…とは言いきれない…

凜音

でも、るいのさんが、ゲームは次の鬼ごっこで終わるって言ってた…

凜音

だったら、そこさえ生き残れば…

凜叶

確かにそうね

静久

よし…そう思ったら希望が見えてきた…!

悠斗

よし、じゃあみんな頑張ろう

凜音

おー!

静久

おー!

朝9時半

生存者たちは会場に集まり、鬼ごっこのルール説明を受ける

ゲーム名:鬼ごっこ 朝10時から、あなた達の命を狙う鬼から逃げてください。 鬼は武器で殺すことも出来ますが、鬼の定位置から何度でも復活し、復活後10分は無敵状態となり、攻撃が一切効きません。 鬼は2体います。 ゲーム開始から24時間が経過した時点で生存していればクリアとなります。

あーる

それでは解散してください

あーる

30分後にゲームが始まります

あーるが呼びかけると、参加者たちは散らばっていく

悠斗

……!

悠斗は祐穂達3人を見つけた

幽乃

あの人たち…

悠斗

奏太の友達と彼女だな

凜叶

さすがにショック受けてるでしょうし、少し話聞いてみる?

凜音

それがいいかも

悠斗達は3人に近づく

悠斗

おーい!

亜朱花

え?私達?

亜朱花は自分の顔を指さした

凜音

そう!あなた達です!

祐穂

どうしたんだ?

悠斗

少し元気なさそうに見えたんだが…大丈夫か?

悠斗が問うと、友花達は少し顔を見合わせる

祐穂

俺達って、1度死んだけど生き返らされてこのゲームに参加してるだろ?

祐穂

だから、奏太を生き返らせる方法を探すつもりだ

悠斗

……

幽乃

なるほど…

凜音

私達と同じ目的だね!

凜音が笑顔で言う

亜朱花

あなた達も人を生き返らせる方法を探してるの?

凜叶

えぇ

凜叶

それと、この世界からの脱出方法も探っているわ

まあ、脱出方法については、あーるに鬼ごっこが
最後のゲームだって言われちゃったんだけどね

それから悠斗達は友花達と会話を続け、情報などを共有した

祐穂

え?

祐穂

あーるがゲームが壊れた時現実世界に帰れると言ってた?

悠斗

そう

悠斗

それで、鬼ごっこが最後のゲームだと言ってたから…

亜朱花

つまり、鬼ごっこさえ終われば全員生きて帰れるってこと?

悠斗

あーるの言ってたことが事実ならそうなる

友花

……!

友花の頬にはツーっと涙が伝う

友花

ほんと…?ほんとに…?

友花は呟きながら、足の力が抜けたのか、崩れ落ちてしまった

亜朱花

友花…!

顔を覆ってすすり泣く友花を亜朱花が宥める

祐穂

ほんとに事実なら、無駄に命かけるよりはなるべく大人数で固まって生き延びるほうがいいな…

祐穂

もし良かったら、お前らと一緒に行動させて欲しい

悠斗

もちろんだ

悠斗

一緒にがんばろう

悠斗と祐穂は握手する

そして10時、ゲームが開始する──

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