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3件
続き楽しみにしてます!🫶🏻💫
無機質な蛍光灯の光が
机の上を白く照らす
椅子に座る二口は
背もたれに深く寄りかかっていた
いつものふてぶてしさはあるものの
どこか落ち着かない
〇〇
○○は書類から目を離さずに言った
声は驚く程に平坦だった
二口
二口
ペン先が走る音だけが
部屋に響く
〇〇
二口
遮るように言われたが
○○は顔をあげない
〇〇
〇〇
〇〇
淡々と続ける
二口は一瞬言葉に詰まったようだった
二口
その声は苛立ちを多く含んでる
二口
二口
○○はペンを止めない
〇〇
〇〇
〇〇
二口
搬送された生徒の中に加護の姿もあった
彼がいれば自然と
二口が来るのにも納得がいく
〇〇
二口
ひとつひとつ
逃げ場を塞ぐ言い方
警察として正しい詰め方
二口は舌打ちをして
視線を逸らした
二口
その言葉に
○○の手は止まる
でもそれは一瞬
〇〇
二口は笑った
乾いた
諦めたような笑い方
二口
二口
二口
それ以上何も言わなかった
結局二口は軽微な注意だけ
それでも
部屋を出ていく背中は
どこか強ばっていた
〇〇
ペンを置いて水を飲む
氷室
入ってきたのは氷室だった
〇〇
氷室
氷室
○○は小さく頷く
氷室
氷室は少し困ったように笑った
氷室
氷室
○○は答えなかった
ただ胸の奥に残った違和感だけを
しすがに沈んでいった
署は夜でも忙しなく
人の気配が途切れない
○○は机の上に置かれた書類を整理してた
背後から名前を呼ばれる
振り返ると
上司が1枚の紙を差し出した
意味を噛み砕くのに時間がかかった
〇〇
上司は隣の椅子に腰をおろし
少し言葉を選ぶように言った
胸の奥が痛む
それが3割の理由
○○は理解していた
否定も出来ない
上司は続ける
少しトーンが変わる
〇〇
自分の無力さを痛感した
それが7割
つまり
○○は未熟でも失格でもない
ただ、近すぎた
上司の言葉は
慰めにも
期待にも聞こえた
○○は紙を受け取る
〇〇
自分のロッカーをしめ
○○は廊下に出た
氷室
氷室
〇〇
氷室
氷室
○○は視線を落とす
〇〇
〇〇
氷室
氷室
○○は何も言わない
氷室
氷室
その言葉に反論しなかった
氷室
氷室
氷室
〇〇
氷室
氷室
氷室
〇〇
〇〇
〇〇
氷室は笑った
氷室
その言葉が痛かった
夏休みが明け
停学になってたやつも戻ってきた
加護
二口
二口
加護
加護
加護
二口
加護は文句たれながら
椅子を引き出した
加護
加護
二口
加護は何気なく言った
加護
加護
二口は聞き流す
加護
加護
加護
加護
加護
その言葉でスマホをいじる手が止まる
二口
加護
加護
加護
ーー飛ばされた。
胸の奥が嫌な音を立てた
気づいたら
署の前に立っていた
理由なんて考えていない
足が勝手に
ここまで来ただけ
その時ちょうど建物から出てきた人陰
氷室
氷室さんだった
氷室
穏やかな声
まるで来ることがわかっていたかのような
氷室
二口は睨むように見返す
二口
氷室
氷室は苦笑した
氷室
二口は単刀直入に聞く
二口
氷室は少しだけ視線を逸らす
氷室
氷室
間を置いて
氷室
それだけ
二口はそれを聞いて
踵を返す
二口
行こうとした瞬間
背後から声
氷室
氷室は呼び止めた
氷室
氷室
二口は振り返る
二口
意味がわからない
氷室
氷室
頭が追いつかない
二口
二口
声が荒れる
二口
氷室はため息をついた
氷室
静かに言う
氷室
二口の肩は揺れる
氷室
氷室
氷室
言葉は淡々としているのに
一つ一つが重い
氷室
氷室
その瞬間二口の表情から
力が抜けた
二口
何も言えない
胸の奥がぎゅっとつぶれる
氷室
氷室の声が柔らかくなる
氷室
氷室
二口は俯いたまま
動かない
氷室
氷室
一拍置いて
氷室
二口にはっきりという
氷室
二口は唇を噛み締めた
ー早く、大人になりたい
心の奥で
もう一度その言葉が響いた