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ストーカーこわっっ、、、 今回も神作をありがとうございます!犯人逮捕されてよかったです、、✨
あ、いつの間に800フォロワーありがと
コメント失礼します✨️ 今回も神作ありがとうございます🥺 ストーカーって🎲様のような有名な活動者さんには有り得る事だし 見ててめちゃくちゃ考えさせられました… これからも楽しませて頂きます!
色々捏造しとる あ、284タップ
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『僕天才だから〜』とか返ってくるのを待ってたんだけど、いむくんから返ってきたのは上の空な返事だった
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上の空な回答に驚いたのかいむくんの両隣に居たぴよにきが顔を覗き込む
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まろちゃんがいむくんの傍へ行き、額に手を当てる。
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優しく微笑むまろちゃん。その顔、いむくんの前でしかせぇへんよな、…
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そう言ってへらっと笑ういむくん。
あぁ、これは何か隠してる。でも言わないって事は知られたくないって事だろう。
もう少し様子を見て変わらないようだったら、無理矢理にでも聞こう。
この時聞いていれば。
少しでも、いむくんの恐怖を拭えたかもしれないのに。
この時の自分を、俺は恨んだ。
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無邪気ないむくんの掛け声と共にアクセルを踏む。
その後、しばらく雑談をしたあと、窓の外をみていたいむくんが声を上げる。
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まただ。
いむくんは良く引っ越しをする
俺は、一人暮らしの当初はお金がそんなにあるわけではなかったから、そこそこ安いところに住んでいた。仕事をしていく上でセキュリティに強い方がええな、と思って引越ししたぐらい。
それに比べていむくんは、今回のようにスーパーが遠い、壁がちょっと薄かった、シャワーのお湯が出にくいなど、ちょっとしたことで部屋を変える。
スーパーが遠いのは部屋を借りる前にわかる事やし、壁が薄いと引っ越した部屋は俺が遊びに行った時は全く気にならなかった。毎回話を聞く度に違和感だが、いむくんにもなにかこだわりがあるんだろう。
他愛もない話をしながらいむくんの道案内を聞き、しばらくしてマンションの前についた。
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いむくんの言葉が途切れる。 視線の先はマンションのベランダ。
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いむくんの言う3階の角の部屋には明かりが。
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視線を逸らさず小声で何かを言っているが、俺には聞こえなかった。
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話の途中だった気もするが、いむくんは車を降り、俺に手を振って走って行ってしまった。
やっぱりいむくんの様子はおかしい。
とりあえずいむくんに『大丈夫?何かあったら言ってな。おやすみ、また明日。』と送り、急遽いむくん以外のトークルームへ。 ちなみにこのトークルームは、いむくんの写真とかを送りあってr以下略。
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別れ際のいむくんは気になったけどそれ以外はほんと、いつものいむくん、って感じだったんよなあ。
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ポンッポンッとメッセージが追加されるトークルームからいむくんのトークルームへ。 まだ既読はついていない。いつもはすぐ返ってくるんだけどな…。
最近様子がおかしいのもあり、いつも以上にいむくんを気にしてしまう。電話したいけど寝てたら申しわけないし…。
とりあえず、明日の仕事までには返ってくるだろう。
“それ”はもうずっと前から。
始まりは確か4年ほど前のことだった。
仕事から帰り、ポストを見ると数枚のチラシ、ハガキなどの中に一通、『いむくんへ』と書かれた水色の封筒が入っていた。
切手がなく、宛名住所が書かれていないことに身の毛がよだった。 意味もなく周囲を見渡した。
隠れるように家に入り震える手で封を開ける。
なにが書いていたのかはもう忘れた。
ずっといむくんのこと見てるよ、とかそんな感じだったと思う。 そして、手紙の裏には必ずメンバーの住所、電話番号が書かれていた。
口止め的な意味合いだろう。警察や事務所に言ったらメンバーに迷惑がかかると思った。
だから言わなかった。
正直怖いけど、もしその女の人が僕の前に現れたとしても、逃げれるだろう、と。
1ヶ月に1回ぐらいの頻度だった手紙は月日が経つごとに間隔が狭くなっていった。
何回も引っ越しをした。どれだけ引越しても手紙が止まることはなかった。
そして手紙の中身を見ることも、ポストを開けるのも億劫になった。
手紙が回収されていないことに気づいたのだろう。ある日またポストを開けずに家に帰ると扉に一通のあの水色の封筒がセロハンテープで貼り付けられていた。
そしてずっとポストに溜め込んでいた手紙が宅配で送られてきたのだ。
このときばかりは本当に怖かった。そしてもっと衝撃的で恐ろしかったこと。 扉に貼り付けられていた手紙を開けると
いむくん、無視しちゃだめだよ。俺のこと嫌いになった?
という文言とともに何か白い液体が染み付いた僕の盗撮写真。
やめて、いやだ、怖い…!!
きもちわるい……!
もう嫌だ、なんで、僕が、こんな…!!! だれか…助けて…。
僕は吐いた。
吐いて、吐いて。吐くものもなくなっておえおえ言って。苦しい、痛い、しんどい。
ずっと女の人だと思ってたのに男の人だったこと。盗撮写真。そしてそれについている白い液体。
それから毎日のように手紙と写真が届いたのは2ヶ月ほど前からだ。
さすがに耐えることはできなくて、何回も吐いたし、いつか部屋の中にまで入って来るんじゃないかという恐怖心で寝付けない日が続いた。
どうすればいいのか分からなかったし新グループも加入して余計に迷惑は掛けれないと思った。
でも打ち合わせや大事な会議で僕はいろいろ考えてしまってすごく心配されてしまった。
いふくんには熱はないかと言われ、初兎ちゃんには何かあったのかと聞かれた。
僕、隠すの下手になっちゃったんだ。ちゃんと寝てないから隈も割とすごいし、そりゃそうか、って感じ。
しっかりしないと。
みんなに心配かけちゃいけない。
そう思っていた矢先。
嫌な、胸騒ぎがする。
ざわざわと全身が栗立つのを感じた。
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初兎ちゃんは僕がどこに引っ越しても、とりあえずどっか褒めてくれるからすき。
たぶん、誰が見てもボロボロなアパートに引っ越したとしても、普通の人なら『ボロボロじゃん、引っ越しなよ』とかなんとか言うところを、初兎ちゃんは良いところを探し出して褒めてくれるんだろう。
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そう、僕は習慣みたいなもので、家を出る前に窓の鍵が閉まっているか、電気は消えているかは必ずチェックする。
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そこで、僕は最悪の事態を考えた。
胸騒ぎの原因。
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初兎ちゃんの声を背に、僕は自分の家へ急いだ。
家に入るのが怖い。
でも、自分の不注意だと安心したかった。
鍵を入れようとした時、思わず手を引っ込める。鍵穴の周りにはこじ開けた跡。
しばらく動けなかった。
このままここにいるのも、家の中に入るのも、僕にはどちらも怖すぎて思考がぐちゃぐちゃだった。 ぐちゃぐちゃな僕は結局家に入った。
鍵は開いていた。
こじ開けられていたのだから当たり前だ。
マンションの前から見た通り、電気はついていた。
靴はない。人がいる気配もない。手足が震えて上手く歩けないがとりあえず持っていた荷物を適当に放り投げ、1部屋ずつ見ていった。
どこの部屋も綺麗だった。
特に取られたものもなければ不審なものもなかった。
ベットの上を除いて。
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そう、僕のベット上にあの水色の封筒が。しかも、いつもと違って何か分厚い。 封はされていなかった。
写真…?100枚ぐらいは、あると思う。
心臓がうるさくてそれ以外、なにも聞こえない。震える指で中のものを取り出す。
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思わず喉から声にならないものが出る。
封筒の中身は、いれいす結成当時のものからつい最近撮られたのであろう、電車の中の僕が写っている写真だった。
とても恐ろしいのが、どれも至近距離で撮られているということだ。
つまり、僕が仕事などで電車を利用したとき、プライベートで利用したとき、僕の前、横、後ろ。 いずれかにいて、僕を盗撮していた。もう頭の中は真っ白だった。
考えれば考えるほど気持ち悪い。 盗撮していた人がここに入ったと思うだけで、どうしようもない恐怖が襲った。
ここを出なければ。
家を飛び出した。
僕は走った。何も持たず。
なにも考えたくなかった。
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それでも家に帰る気にはなれなかった。 その日はふらふらと歩き回り夜を越した。
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絶対におかしい。
いむくんに送信したメッセージは既読にならないままだった。起床してから何回も電話をした。
いずれも応答なし。
仕事の前にいむくんのマンションに寄って何回もインターホンを鳴らしたがこちらも応答がなかった。焦って焦って、急いで車に乗り込み飛ばす。
心配でたまらない。この1連のことをメンバーに報告した。もしかしたらもういるかもしれない。
頼むからいてくれ、という思いで集合場所へ向かった。
淡い期待を胸にドアを開ける。いむくんの家に寄り道していたのもあり、俺は集合時間ギリギリだった。
メンバーに挨拶をしながら部屋を見渡す。
いむくん以外のメンバーが揃っていた。
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そう言われ、何度見たっていむくんはいない。
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なにかあったんじゃ、と嫌なことを考えてしまいしゃがみこんでしまう。
それから集合時間が過ぎてもいむくんは現れない。
みんなの焦りが、緊張が、空気を通して痛いほど伝わってくる。
15分程経ったとき、部屋のドアがそっと空いた。
ドアから顔を覗かせたのは心配でたまらなかった人。
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いむくんがここにいることに安心したと同時に違和感に気づく。 そして、いむくんにしてはめずらしく手ぶらだった。
さすがにおかしいことが多くて見て見ぬふりをしてあげることはできなかった。
傍にいくとそれはもう酷い隈が。 そしていつものキュルキュルな目とは程遠くハイライトがない、所謂死んだ目…というのだろうか。そんな目をしていた。みんなが心配していむくんの周りへ。
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悠くんがいむくんの背に手を合わせながら聞く。
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いむくんは折れなかった。話すつもりがないらしい。
なにか隠していることにみんな気づいているのに、それでも話さないのはどうして。
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少し怒ってる顔でないちゃんが言った。その怒りは心配からくるものだ。
力になれないのがもどかしい。そんな。
いつも優しいないちゃんもこう言うのだ。さすがのいむくんも口を開きかけた。
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STAFFさん
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何か言いかけたいむくんはスタッフさんの言葉を後に、この輪から抜けた。
あと少しだったのに…。
そして収録後、事件は起きた。
正直、今回の収録はみんな集中出来ていなかった。
俺たちは最高を提供するのであり、こういう事は絶対にあってはいけない。 分かってはいるんだけど、どうしてもいむくんが気になった。
収録中、いつもは終始にこにこしているが、今日はやっぱり違った。いむくんとは今までずっと一緒に活動してきたが、こんな事は初めてだった。
それほどなにかに追いつめられてるということ。
はやく、はやく。いむくんから話を聞かなければ。 ずっと、聞けなかったことを。
そういう焦り、みたいなもんがこのスタジオに流れ、伝わってくる。
STAFFさん
スタッフさんの声が響き、収録は終わり。周りのスタッフの方々に挨拶をし、いむくんを囲みスタジオをでる。
いつもより早々に引き上げ、謎の陣形のまま出ていった俺たちを、違和感に思ったかもしれない。
でも、それくらい、俺たちの気持ちは【いむくん】に偏っていた。
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と化粧で若干薄くなった、隈のある目で見つめられる。
違うよ、そうゆうことじゃない。いむくんを守らないといけない、そう思った。
さすがにもう言わない訳にはいかないでしょ。 ここまできたら。
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昨日部屋を飛び出してから帰る気になれなくて、行くあてもなくふらふらしていた。
正直、休もうかなって思った。多分隈とかすごいだろうし、この状態で収録しても逆にたくさん心配させてしまうって。 でも鞄とかぜんぶ置いてきてしまってスマホもないし、無断で休むのはもっと心配させちゃう。
案の定、みんなに心配かけちゃったな。ないちゃんが怒ってる顔なんて本当に見ないからびっくりしちゃった。
収録も集中できなかった。
目の前の男の人たちがみんなあいつなんじゃないかって思ってしまう。 もう、だいぶ末期なのかもしれない。僕の頭とか心とか。 震えてないだけ、褒めてほしい。なんて思ったり。
みんなチラチラ僕をみる。ごめん…。僕のせいで集中できないよね。
守られるように真ん中で楽屋まで歩いた。目立ってるよ…と思うけどすごく安心した。ちゃんと言うよ。さすがに、僕も隠せない、って思ったし、限界だった。
なんとか抑えていた。それに対する恐怖が溢れないように。 でもそれを受け入れる僕の入れ物はもう耐えれないって。 これ以上、この恐怖を抑えることはできないって。
僕はそれが入れ物から溢れる前に、割れる前に言ってしまいたい、って思った。
のに。
楽屋に入ったとき、僕のそれにヒビが入り、割れた音が、聞こえた。
先頭を歩いていたりうらが楽屋の扉をあけ、悲鳴をあげた。
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そこには楽屋いっぱいに散らばった【いむくんの】写真…??
は??なんだ、これ…。
その中央に鞄…?これは確かいむくんが昨日持ってたやつと同じだ。そしてそこに貼り付けられている『忘れ物だよ、いむくん』と書かれた水色の便箋。
これは……これは、間違いなくストーカー……。いむくんの様子がおかしかったのは…。何回も引越しをしていたのはこのストーカーのせい…?
夢で、あってくれ。 こんなに恐ろしいことが現実で、しかもいむくんに起きていると、俺は信じたくなかった。
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と声を荒らげるないちゃんに、扉の前で動かないいむくん
ああ。 ダメだ。
いむくんが壊れる。
そう思った。
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頭を抱え膝を着くいむくん
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泣きながら震え、過呼吸になったいむくんをみんなで落ち着かせ、抱きしめる。
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そこでいむくんの意識は落ちた。 俺たちに抱きしめられたまま、グッタリとしてる様に俺たちの心臓がうるさい。
頭に血が回らない。 流れる時間が、とても遅く感じる。
そして、時計の秒針がやけにハッキリと聞こえた。
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そんなことを言っておいて、こんなになるまで追い詰められたいむくんをみて。
無理矢理にでも聞いておくべきだった。 異変に、気付いていた。 なのに。
自分たちのことをこんなにも恨んだのは初めてだった。
それからは早かった。 楽屋内の異変に気付いたマネージャーが状況を把握し、事はトントン拍子に進んだ。
もちろん、これだけのことだ。大事になり警察もきた。
いむくんはその間も動かなかった。
すぐに病院に運ばれた。ショックによる意識の混濁で、命に別状はないから心配するなと医者に言われても、俺たちの心が晴れるわけもなく自分の無力さにただ腹が立つだけだった。
そしてストーカー野郎が捕まったのをニュースで知った。 そこで俺たちはまた、自分を恨んだ。
いむくんは、4年前からストーカー被害にあっていたのだ。そしてそのストーカー野郎は男。
いむくんが体験した恐怖は計り知れない。
ふざけんな。 俺は、本当になにをしているんだ。 このメンバーは絶対に守るとかほざいていたのはどこの誰だよ。
毎日動いていたグループメッセージもここ2日全く動いていない。いむくんが入院した日から2日。 それが動いたのはそこから1日たったあとだった。
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たぶん、ないちゃんはマネージャーから聞いて急いで用意しながら打ったんだろうな。最後まで打ててない。
そんな俺も返信する暇もなく、服を着替えて家を飛び出した。タクシーに乗り、思いっきり飛ばしてくださいと伝える。
いむくんの病室にダッシュで行く成人男性4人。
ないちゃんはもう着いてると思う。 他のメンバーは丁度タクシー下り場やロビーなどで。
すれ違う看護師さんに廊下を走らないでください!と注意を受けたけどごめんなさい、今日だけは聞けません。
引き戸の扉を開けるとそこには号泣しながらいむくんを抱きしめているないちゃんと抱きしめられてオドオドしているいむくんがいた。
俺たちは一斉にいむくんのもとへ。
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溢れる涙が全然止まらない。 俺たちに泣く資格なんてあるのか。そんなことが頭によぎった。でも、ごめん。今はずっとこうしていむくんを抱きしめていたい。
俺たちに抱きしめられたまま、いむくんも泣いていた。 ごめん、ごめんねって。 俺たちも、気付いていたのにごめんって、言わないといけないのに。嗚咽でうまく喋れない。
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バカバカ!いむくんのバカ!そういいながら泣きじゃくるりうら。
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そう言いながら涙を拭う手をそっととり、握った。
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もう1人にしない。いむくんが嫌だって言ったってこの手を、絶対に離すもんか。
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そう言っていむくんは、これ以上ない幸せそうな顔で笑うのだった。