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桃水! 美味しく頂いてね! 💎ツンデレさんかも

ずしっと右肩に重さを感じて視線を向けると、いつの間にか隣に座っていたいむの頭が乗っかっていた。

🍣

ん、どーしたのいむ。

🎲

……ん、ちょうどいい所にあったから

🍣

んふふ。なにそれ。あ、もしかして甘えたさんになっちゃった?最近あんまり2人きりになれなかったもんねぇ。

俺が揶揄う調子でそう言うと、いむはうるさい、と小さく返すだけでそれ以外は何も反論してこなかった。いつもなら色々言い訳を並べてくるのに珍しいな。

🍣

明日はたっぷり甘えていいからね。わがままでもなんでも遠慮しないで言いな。

🎲

🍣

いむ?

急に反応が無くなったいむの顔を覗きこむと、眉間に皺を寄せて目をキュッと固く瞑っていた。もう一度いむ?と呼びかけるとゆっくり瞼をあげる。

🎲

…ぇ…なにごめん…

🍣

大丈夫?もしかして調子悪い?

🎲

んぅ…

そういえばぐったり寄りかかっているいむの体が熱いような気がする。

手に持っていたスマホをテーブルに置き、体を優しく抱きしめてあげると、いむはすぐに俺の首元に頭を埋めた。

🍣

ありゃ、結構しんどそうやね。今日はもう寝よっか。

🎲

……っ、

こくり、と小さく頷いたいむを抱き上げてベッドまで連れていくと、相当しんどかったのかすぐに寝落ちてしまった。

起こさないようにそっと毛布を掛けてあげると、すっかり熱っている頬に手を添える。

🍣

(だいぶ我慢してたんかなぁ...今日ずっと静かだったもんね。)

いむは自分のことを発信するのが苦手なようで、前は体調不良を言い出せずにぶっ倒れることもしばしばあった。

今ではやっと行動に現せるようになってきていて、恐らく先程肩にもたれかかってきたのもいむなりの精一杯のSOSと言ったところだろう。

相変わらず甘えるのが下手な彼女を愛おしく思うと、早く良くなるように願いをこめて頭をそっと撫でた。

喉の渇きを覚えて目が覚めると、僕はいつの間にかないちゃんのベッドの上にいた。

あまりの体調の悪さにないちゃんによっかかったところまでは覚えているもののそれ以外の事は何も覚えておらず、気がつけばここにいたのだから我ながら無理をしすぎたとは思う。

🎲

(ぅぅ…あたまいたぃ…)

のそのそと体を起こし、ベッドサイドに置かれた水を飲んでふぅ、とひと息つけば少しだけ意識がハッキリした。

…そういえばないちゃんはどこにいるのだろうか。

🎲

…ないちゃん…?

暗闇にそう呼びかけても返事は返ってこず、どうやら近くにはいないようだった。

1人放置されているこの状況に不安を覚え、フラフラする足取りで部屋から顔を出すと、防音室の灯りが窓から零れているのを見つけた。

🎲

(…ぁ、配信してるんだ。)

本当はずっと傍にいて欲しいが、僕のわがままでないちゃんの邪魔をするわけには行かないとまたすぐにベッドに戻った。

そして隣に置かれていたサメ子を引っ張りこんで布団を被ると、微かだがないちゃんの匂いに包まれて心が落ち着く。

🎲

(早く戻ってきてよね...)

寂しさを紛らわせるため、ぎゅうと胸元のサメ子を抱きしめると僕はまたゆっくり目を閉じた。

適当に区切りをつけて配信を終えると、時刻は午前2時を過ぎた頃だった。

ゲームのキリが悪くてうっかり長く配信してしまったが、いむの調子はどうだろうか。

🍣

(まだ寝てるかな…?)

ガチャ、と音を立てないように寝室のドアを開けると、ベッドの上の塊がモゾモゾと動いていた。

🍣

…いむ?

頭に響かないよう控えめにそう声をかけると、いむはひょっこり布団から顔を出す。

🎲

…ぁ…おかえり…

🍣

ん。ただいま。今起きた?

🎲

や…1回起きたら寝れなくなっちゃった…

🍣

ありゃ…

パタパタといむの元へ駆け寄り、おでこに手をあてるとさっきよりも熱が上がっているような気がした。

フラフラと力の入っていない上半身を起こすいむを支えながら壁を背もたれに座らせると、熱で潤んだ瞳を覗きこむ。

🍣

体しんどいねぇ。なんか食べる?

🎲

…んぅ…ぷりん

🍣

ふふ。プリンね。ちょっと待ってて。

どうやらいむはプリンをご所望らしい。

冷蔵庫からプリンを取り出し、急いで部屋に戻るといむはサメ子をぎゅうと強く抱きしめて待っていた。

🍣

お待たせ。はい、どうぞ。

🎲

🍣

どしたの?たべないの?

🎲

…ないちゃん

🍣

ん?

🎲

たべさせて

🍣

……は?

プリンに手をつけないのを不思議に思っていると、いむからとんでも発言が飛び出してきた。

しばらくいむの言葉を反芻し、少しフリーズしているといむは上目遣いで俺を見上げた。

🎲

…ぼく、サメ子で両手塞がってる…から…

🍣

え、かわよ。

可愛すぎて心臓止まるかと思った。

だめ?とひと押しされたらしないわけにはいかないじゃないか。...まぁ断るはずないけども。

🍣

…うん。いいよ。じゃあ口開けて?

🎲

🍣

はい、あーん。

あむっ、とスプーンに乗せたプリンを頬張る姿は本当に幼く、まるで小さな弟が出来たみたいだった。

可愛いなぁ、と内心ニコニコしながら食べさせていると、気がつけばプリンの容器は空になっていていむも満足したみたいだった。

水分を取らせてからベッドに寝かすとないちゃん、と今すぐにでも寝そうな声で呼ばれる。

🎲

…今日はずっと一緒にいる?

🍣

うん。ずっといるよ。大丈夫。

🎲

ん…よかった…

そう言い終わると同時に瞼を閉じたいむは、あまり時間が経たないうちに夢の中へと飛び立ったようだった。

頬を赤らめ、幼い顔で眠るいむの頭をそっと撫でると、寝ているいむが満足そうに微笑んだ気がした。

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