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ソウリキョコウビョウ 想離虚構病
発症法… 想い人が自分から離れて行ってしまい、どんな罪を犯してでももう一度自分の元に戻そうと試みるときに、稀に発症する。
尚、想い人が戻ってきても治ることは殆どない。
治療法… 未だ確実な治療法は不明。 想い人から沢山の愛を注ぎ続けてもらうことで治る場合がある。
平日の昼間、人気のない歩行者専用道路。
いつも通り歩いていると、目の前にキョロキョロと周りを見ている人が居た。
その人が此方に気付くと、申し訳なさそうに声をかけてきた。
jp
※鳴杜北(なときた)公園はこの物語の創作公園。
オーバーサイズの鼠色のセーターに、
黒のカーゴパンツを履いたふんわりした形の赤髪ショートヘアの人。
少し開いた口からは、八重歯が見えている。
そんな君の声は少し震えていた。
緊張している内股気味の君に、俺は優しく答えた。
ya
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jp
君は少し微笑んで答えた。
そしてゆっくり歩き始める。
君はその綺麗な赤髪を太陽で照らしてもらいながら、日陰を歩く俺の隣に居た。
秋だとはいえど暑かったから、その白くて綺麗な肌を焼いて欲しくなくて静かに日陰に誘導した。
君は少し嬉しそうにしてた。
よく見た笑顔だった。
歩き始めてから、俺は君に問う。
ya
きっと道を聞かれたのが俺じゃなくても、この辺に住んでる人なら気になることだ。
何故なら君の言う公園は、錆びていつ壊れるか分からない危険なブランコに、草で埋もれているベンチしかない。
撤去もされないことから、いつしか呪われているとまで言われている程、不穏な空気が漂っている公園だからだ。
君は少し考えてから答えてくれた。
jp
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そう答える君に少し驚いた。
今はそういうのが好きなんだね。
ya
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jp
知ってる。
近未来的な物が好きだった、君も俺も。
にへっと気が緩んだように笑う君の顔は、
よく見たように見えて変わっている。
少し気分が悪かった。
他愛のない雑談をしながら目的地に到着する。
そうは言っても、あれからほとんどお互い喋らなかったが。
公園の入口で立ち止まり君は俺の目を見る。
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まっすぐ送ってくれたその言葉を、俺は呑み込まずに腕で包み込んだ。
ya
そう言って爪先の方向を変えると、服の裾を掴まれた。
振り返ると、目を逸らしながら君は口を開く。
jp
そう言われて無意識に持っていたスマホに少し力を入れた。
君は焦ったように続けて口にする。
jp
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また内股気味になっている君を見ながらすぐに答える。
ya
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君はまた溶けるように笑った。
俺にチャットノベルは難しい、。 じゃあなんでノベルにしないのかって? 尊敬様の為だよ。