蝶野〇〇
蝶野〇〇
蝶野〇〇
伊地知潔高
伊地知潔高
乙骨達が任務へ行ったあと、 取り残された伊地知は感動していた。
五条と違って仕事に真面目で意地悪もしない〇〇。 まあ意地悪なんて普通はしないのが当たり前だが。
伊地知は苦労人体質だ。時に五条に振り回され、 時に上の連中に挟まれ、時に疲労とストレスで痩せこける。
ストレスの殆どはあのバカ目隠しだが、 当の本人は自分が他人のストレスの元凶になっているなんて 思ってもいない。
昔、2年先輩の五条と〇〇にイジられ、 よくパシられていたのが幻覚かと思うほど 〇〇はこの数年で変わっていた。
いや、"変わったフリ"をしていた。
五条悟
五条悟
初めて3年の先輩、五条に会った時、 言われた言葉はそれだった。
( え、普通他人にこんな事言う?後輩とは言え初対面… ) と困惑する伊地知なんて気にもとめず 次の問題児がやって来て彼は更に混乱する事になる
蝶野〇〇
蝶野〇〇
蝶野〇〇
伊地知潔高
長身の五条の後ろからひょこっと現れたのは とても小柄で可憐な少女。
年上には見えないほど小柄で、でも顔立ちは少し大人びていて 黙っていれば美少女の彼女は 一言目から爆弾を投げつけてきた。
それからは伊地知にとって〇〇と五条は恐怖の対象だった。 常識は無いわデリカシーは無いわ口は悪いわ もう散々で、問題児"3人"と呼ばれているくらいだ。
そう、問題児はもう1人いたのだ。
夏油傑
その名を夏油傑。前髪もおかしいし服装も一昔前の不良のよう。 仏のような笑顔を取り繕うことだけは一丁前の問題児。
確かに五条の親友で肩を並べるほどの実力者、 そしてよく喧嘩して建物を吹っ飛ばすような所はあったものの 伊地知にとって彼は救世主でもあった。
伊地知に直接的な危害は加えないし、 逆に虐める〇〇と五条を止めて回収する役は彼だったから。
だがそんな夏油の突然の逃亡、重ねた罪。 それからだ、〇〇が変わったのは。
悪かった口調も、大きかった態度も、 少し尖っていたけど親しみやすい雰囲気も全て。
「モヤシくーん、いちごミルク買ってきてよ〜」
変わったからと言って伊地知が困る事は何一つない。 それどころか優しくしてもらえるのは、 もうパシリにされないのは嬉しいはずなのに。
伊地知潔高
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蝶野〇〇
伊地知潔高
蝶野〇〇
蝶野〇〇
伊地知潔高
蝶野〇〇
蝶野〇〇
「疲れてんじゃないの?部屋帰って早くおねんねしな」
いつの日か言われた不器用で優しい言葉が 伊地知の脳裏をフラッシュバックする。
伊地知潔高
伊地知は寂しそうに微笑んで 一言だけそう返した。
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