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——結局、 あの端末のことは、 誰にも言えなかった
夜の行動終了のアナウンスが流れ、 僕は何事もなかったみたいに 自分の部屋へ戻った
……戻った、はずなのに。
胸の奥が、ずっとざわついている
【一番静かな人を、見ろ】
あの言葉が、頭から離れない
ブゥ……ン……
低く長い音が、また館内に響いた
アナウンス1
アナウンス1
……また、朝か。
ガチャッ
バタンッ
ガチャリッ
カチッ……
扉が開く音が、 前より少ない気がした
歩きながら、無意識に周りを見る
——じゃぱぱくんはいる。 ——ゆあんくんも、いる。 ——さとみくん、えとさん、 莉犬くん、なーくん、 ジェルくん……
全員、いる。
……いや。
でも—— 「雰囲気」が、違う。
全員が揃った瞬間、 誰もすぐには口を開かなかった
昨日までより、 一段階、空気が重い。
莉犬
一瞬、希望みたいなものが走る
でも
アナウンス2
アナウンス2
アナウンス2
ざわ、と小さく息が漏れた
じゃぱぱ
ゆあん
えと
——“守る側”じゃない、 もう一つの行動
もしそれが、 「誰かを守る」じゃなかったなら
ななもり。
その言葉に、 僕は、びくっとした
……やっぱり
さとみ
ジェル
一瞬、 全員の視線が止まる。
——あの、足音。
えと
ジェル
沈黙
その中で
【一番静かな人を、見ろ】
僕の視線は、 無意識に—— 発言の少ない人物へ、向いていた
じゃぱぱは、腕を組んだまま。 ゆあんは、目を伏せている。
……どっちだ?
それとも—— 全然、別の誰か?
昨日の夜、 何も起きなかったわけじゃない
ただ、 “表に出てないだけ”。
この村は、 もう、静かに壊れ始めてる
その確信だけが、 はっきりと、胸に残っていた