僕は
ソファに座り
カレーを見つめる。
ころん
さとみ
そして
カレーをスプーンで
掬う。
見た目は文句なしだが
味の方は....
同じタイミングで
スプーンのカレーを
口に入れる。
その瞬間
カレーの香ばしさが
口いっぱいに広がった。
簡単に言うと
美味しいのだ。
ころん
さとみ
ころん
僕は頬を
膨らませる。
さとみくんは
さっきの気持ち悪い
ニヤけた顔とは違い
優しい笑みを浮かべる。
そんな笑顔を見ていると
イライラなんて
吹き飛んでしまう。
ころん
さとみ
ころん
さとみくんのお皿は
ほぼ空っぽと言っても
過言ではないが
僕のお皿は
お世辞にも空っぽとは
言えない。
とその時
玄関の扉が
思いっきり開いた。
どうやら部下の人が
来たらしい。
部下
さとみ
部下
部下
さとみ
そして部下の人は
薬とプリンを
さとみくんに渡した後
秒速で帰って行った。
さとみ
ころん
僕は急いで
水をさとみくんに持っていく。
ころん
さとみ
そして
解毒剤の粉薬を飲みこんだ。
飲んだ瞬間
顔を強ばらせてたので
多分苦かったんだと思う。
薬を飲んだ後は
部下の人が持ってきた
プリンを食べる事にした。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみくんは
まるで時が止まったかのように
固まっていた。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみくんは
そっぽを向いてしまった。
なので表情は見えないが
髪の隙間から
チラチラ見える耳は
熟したトマトのように
赤くなっていた。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
その時
さとみくんが
こちらに振り向いてきた。
その顔は
今にも泣きそうだった。
その顔を見た僕は
思わず彼を抱きしめる。
僕はさとみくんが好きだ。
大好きだ。
好きで好きでたまらない。
そんな事にも気づけない
バカなさとみくんが
僕には必要なんだ。
隣に彼がいないだけで
不安で押し潰されそうになる。
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
ころん
背中に回ってきた手が
暖かい。
さとみくんの顔が
埋まっている右肩が
どんどん濡れていくのが
分かる。
仕返しに
僕もさとみくんの肩を濡らすのだった。
おまけ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
僕は盛大に暴れる。
だが僕より圧倒的に
力が強いさとみくんからは
簡単には抜け出せない。
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
こうして
無理やり責任を取らされた僕は
一日中抱かれたのだった。
終
コメント
25件
最高過ぎるやっぱ桃青 なんだよな〜もう、一 回離れても…また繋が る…なんて強い絆なん だ… ヤッテルトコロミタイナー))お巡り さーんこいつですよ! ヘンタイッテイウノハ ハハハノハッハ
ブクマ失礼しますm(_ _)m
連載ブクマ失礼します