テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

悠真

なるほど…

どこへ向かうとも分からない通学途中

俺はりんかちゃんから 様々なことを聞いていた

俺の名前は竹下悠真であるということ

ここは俺の元々住んでいたところから そう遠くはないということ

りんかちゃんは高校2年生で 俺は大学3年生、就活真っ只中で あること

父と母は離婚し、 現在は母と俺、りんかちゃんの 3人暮らしであること

…母から、虐待を受けていること

悠真

…なるほど、な

りんか

それにしても

りんか

どうしたの?急にそんなの聞いたりして

りんか

朝からなんかお兄ちゃん変だし…

悠真

い、いや!

悠真

ちょっと急に聞きたくなってさー!

悠真

(さ、さすがに苦しすぎる…)

りんか

そっかー

りんか

じゃあ仕方ないね

なんて素直ないい子 マイエンジェr…

俺はシスコンじゃない 俺はシスコンじゃない

りんか

…お兄ちゃん?

悠真

はっ

りんか

私、学校ついたから

りんか

ばいばい

りんか

お兄ちゃんもちゃんと学校行くんだよ?

悠真

う、うん、わかったよ

悠真

がんばってね

りんか

お兄ちゃんもね

そう言って俺はりんかと別れた

悠真

(さて…これからどうしようか…)

悠真

(このまま学校行ってもなぁ…)

悠真

悠真

(りんかちゃんに学校聞くのを忘れてた)

悠真

…家に帰ろうかな

学校が分からない俺は 結局寄り道もせず真っ直ぐ家に帰った

しかし俺は重大なことを 忘れていた

悠真

悠真

あのやべぇお母さんどうしよ…

そう、あの虐待ケババア

…もとい、あのケバ母ちゃんである

りんかちゃんですらも平日の昼間は 何をしているか知らないと言っていた

夜はなにやら出かけるらしいが…

悠真

くっ…

悠真

もしかしたら仕事行ってるかもしんないし

悠真

ちょっと部屋のドア開けるだけでもしようかな…

見た目、出かける時間帯ともに

明らかに水商売的なことしてそう なので希望薄だが

僅かな希望にかけドアを少し開け 物音だけでも聞いてみる決意をした

悠真

ふぅ…

俺は部屋の前にたち

ドアノブに手をかけた

そして一気にドアノブを傾け…

悠真

…ん?

傾け…

られない

悠真

鍵がかかってるのか

悠真

てことは出かけてるのかな…

悠真

あれ?まてよ?

悠真

これもしかして…

俺は鍵の在処が分からないので 家に入れないことを悟った

家を締め出された形になった俺は

今までの情報を近くのカフェで整理 することにした

悠真

えーとまず

悠真

俺はコンビニに出かけるっていって

悠真

家を出た

悠真

で、母の日ってことを思い出して

悠真

なんか綺麗な花(ガーベラ)を買った

悠真

家への帰り道

悠真

家族が歩いてて…

悠真

…あれ?

悠真

家族が歩いてて…

悠真

思い出せないな…

翔也としての記憶の最後の方が 何故かすっぽり抜けている

悠真

まいっか

悠真

で、目が覚めたら俺は竹下悠真

悠真

…そもそもなんで
俺は竹下悠真になったんだ?

仮に何かの衝撃で俺の魂が竹下悠真の 体に入ったとしたら

 どこかしらに竹下悠真の魂と 俺の体が転がっているはずである

悠真

どっちか確認したいよなぁ

現在の時刻は午前10時

悠真

俺ん家の住所の記憶はある

悠真

時間もある

悠真

…行ってみるか

こうして俺は俺の体があるであろう 我が前田家へと足を運ぶことを 決心した

ディアファミリー

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

65

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚