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コメント
1件
続き待ってます!
トントントンと まな板と刃が当たる音が
小気味よく鳴る。
久々にエプロンをつけて リビングに立つと、
蓮がソワソワと 後ろをうろついていた。
桃園菫
梶蓮
桃園菫
梶蓮
蓮は挙動不審な 猫のような動きで
リビングに戻っていった。
梶蓮
桃園菫
桃園菫
カチャカチャとお皿を 用意する音が聞こえたのか、
蓮がキッチンに来た。
私はコトコトと 心地よい音を立てる鍋から
カレールーをたっぷり掬う。
サラダと桃も盛り付けて 運んだら完成だ。
桃園菫
桃園菫
桃園菫
テーブルに並ぶ料理に 目を輝かせる蓮。
特に目は桃に釘付けだ。
梶蓮
桃園菫
桃園菫
桃園菫
桃園菫
向かい合うように 席に着くと、
2人で手を合わせた。
普段はこの大きなテーブルを 一人で使ってるけど、
今日は2人。
しかも大好きな幼馴染と。
一緒に夕飯を食べるなんて 久しぶりで、
私は思わず頬が緩んだ。
桃園菫
梶蓮
桃園菫
桃園菫
桃園菫
梶蓮
蓮が素直に褒めてくれるなんて 珍しい。
上機嫌な私はいつもみたく
色んなことを蓮に喋りながら 食事をした。
しばらくすると蓮のお皿は
綺麗さっぱり 空っぽになった。
でも当の本人は ポカンとしている。
まるで「もうなくなった」 と言ってるようだ。
桃園菫
そう聞いてみれば 少し恥ずかしそうに頷いた。
私はそそくさと お皿にカレーをよそった。
桃園菫
桃園菫
桃園菫
梶蓮
梶蓮
桃園菫
桃園菫
不器用だけど 優しい蓮の言葉に、
私は満面の笑みを 浮かべたのだった。