くろと
くろと
※注意※ BL 青桃 nmmn 死ネタ 死 描写があります 結構グロい・可哀想 OD描写あり 本人様とは一切関係ありません 地雷様・純オタ様は見ないことをお勧めします
※くろとはODした際の症状に詳しくありません 実際と違っていたとしても、暖かい目で見ていただけたらうれしいです
くろと
くろと
If(通話)
ないこ
普段より高めの声で別れを告げ、通話は終わった。
ポロン、という通話終了を告げる音はどこか寂しく感じて。 その余韻と共に長く息を吐いた。
途端、一気に押し寄せてきた疲労感。
疲労感、なのだろうか。 とにかく今は独りでいたかった。
ないこ
自分の震えた手に乾いた笑いを零す。 自分の意思に反した身体に、思考が追い付くはずがなかった。
人が怖い、なんて。
ないこ
頭に浮かんだ「現実逃避」という文字は見ないことにした。
まろと話して一日後。
外に出る気は以前より失せた。
人に会うことすらままならないほどに病に蝕まれた身体は、もう俺の言うことを聞かないくらいになってしまった。
動くのも気怠くて、目覚めたときの体制から変わらずベッドの上。
一人世界から切り離されたように遮断されたカーテンのせいで、今の天気も、時刻もわからない。
……いや、いっそわからない方が楽か。
まろと話して五日後。
何をしてなくても疲れを感じるようになった。
病の症状なのか、もう生きることに疲れた自分の深層心理の表れなのか。
まろと、この前話したばっかなのに。
そうだ。高校に入ってからずっと話してるじゃないか。
今みたいに、生きることを諦めてた俺に、「何かしたいことはあるか」とか聞いてきて。
それで、俺は、
ないこ
昔、誰かが好きだった気がしたんだ。
それが誰かわからなくても、少しでも気付いて欲しくて、それで、まろに……
…………?
まろと話して××日後。
ないこ
ふらつく頭を抑えながら顔を上げた。
ベッドに突っ伏するように寝ていたようで、辺りに散乱した睡眠薬が昨日の出来事を物語っていた。
人目を避けるようにして買った大量の睡眠薬。
何がそこまでそうさせたのだろう。
何も思い出せなくて、乾いた笑いを零した。
嘲笑してやろうかと思ったが、その思考は頭痛によって放棄された。
まろと話して×××日後。
もう、このまま死んでやろうか。
睡眠薬の過剰摂取によって死への道の歩を進めた己の身体に嫌気が差してきた。
もう期待なんか背負わせたくない。
きっと来世では幸せになれるよね、
ふらつく身体で、震えた手で睡眠薬を握る。
自分と関わった人を思い出した。
家族と、先生と、クラスメイトと、あの六人。
そして、思い出せない 俺の、大好きだった人。
睡眠薬を一気に口に詰め込み、ぬるい水で流し込んだ。
しばらく経った頃、息が出来なくなった。
酸素の回らない頭で「もうすぐ死ぬんだ」と感じた。
突如、使い物にならない頭に飛び込んできた、”大好きだった人”の正体。
__あぁ、やっぱり。
震えた手でスマホを何とか掴み、必死に酸素を肺に取り込みながら文字を打った。
「送信」を押すと、一気に力が抜けて、
ないこ
その場に倒れ込んだ。
俺が、大好きだった人は__。
If
ℬ𝒶𝒹 ℰ𝓃𝒹
コメント
3件
あぁぁあ最高です尊すぎます…ッ こういうお話私書けないので尊敬します✨
ないこたぁぁぁぁぁぁんッッッッ