・瑞季とパーサーと切ない気持ち
一臣
瑞季様、お部屋に着きました
高坂は瑞季の手を取り、部屋のベットまで連れて行き、そのまま座らせた
瑞季
あ〜食べ過ぎた…
瑞季はそう言って、そのままベットに寝転んだ
一臣
瑞季様、お薬お持ちしますか?
高坂は心配になって瑞季に聞いた
瑞季
いや…大丈夫です、ありがとうございます。…郁に悪いことしたな…
瑞季がポツリポツリと寂しい声で呟く
瑞季
去年からあの子には気を使わせてばかりだな〜…私のせいで彼女と別れたらしいし…あはは。1度も責められたことないや〜
瑞季の口調はだんだん陽気になってきた。高坂は瑞季の様子に気づいて聞いた
一臣
瑞季様、もしかして…酔われております?
瑞季
酔う?何それ、美味しいの?
高坂は苦笑いをして確信した
一臣
酔ってますね…水を持って来ます
高坂は瑞季の身体を起こし、良い覚ましにコップ1杯の水を瑞季に渡した。瑞季はコップの中の水をジッと見て…
バシャ
一臣
瑞季様!?何で頭に被る?
高坂は驚き、慌てて瑞季の頭をタオルで拭こうとすると瑞季が口を開く
瑞季
…何でいるの
一臣
瑞季様、すみません今、何と?
瑞季
何で結がこの船に乗っているの?
一臣
瑞季様、結とは?
高坂が聞くと瑞季は声を荒上げて言った
瑞季
私の元彼を奪った女!
その時、高坂の脳裏に思い当たる人物の顔が過った
一臣
(昼間、康平と話していたあの女性か!)