目黒
俺の母さんは、
阿部ちゃんの両親を轢いた
阿部
…っ
阿部side
そんな…っ
嘘だ、よね…?
目黒
話すの、やめとこうか…?
阿部
…聞く、
怖かった。でも聞かないと、後悔すると思った。
俺らは、チャイムの音に気づかず、真剣に話を始めた。
目黒side
俺の母さんと、父さんは仲が悪かった。
俺の父さんは完璧主義で、いつも俺は怒られていた。
父さんとは違って、母さんは、優しくて、なんでもできる。 自慢の母さんだった。
その日、俺と母さんは、買い物の帰りに、少し寄り道をして帰ってた。
蓮
まま!みて!うみだよ!!
母
うわぁ…!綺麗ね〜!
すると、父さんから、電話が来た。
母さんは、道路脇に車を止め、電話に出た。
父
__!!___!?
俺には聞こえなかったけど、怒ってたんだと思う。
母さんはすぐに電話を切って、慌てて車を運転し始めた。
蓮
まま、どうしたの?
母
ちょっとね、お父さんが、帰ってきてって…。
蓮
ぱぱ??
母
……
パニックになっていたのか、母さんは赤信号なのに止まらなかった。
バァンッ
蓮
なぁにぃ?いまのおとぉ
その時、俺の車を見つめてる1人の子供がいたのを見つけた。
車を降りようとした時、母さんが、
母
…急がなきゃ。
母さんはまた、アクセルを踏み始めた。
蓮
ねぇっ!もどってよ!
母
だめ!今はお父さんのところへ行かなきゃっ!!
母さんの手は震えていた。
次の日、俺は1人で事故があった場所に行った。
見ると、亮平が、しゃがみ込んでた。
蓮
ねぇねぇ、
亮平
…ん?
蓮
なまえなんていうの、?
亮平
あべりょうへい、
蓮
おれはめぐろれん!
亮平
なんではなしかけてきたの…?
蓮
なかよくなりたいから!
亮平
…よろしくね、れんくん。
蓮
あべちゃん!よろしくね!
これが、俺と亮平が初めてあった日。
阿部
小さい頃に、出会ってたんだね、俺と、めめは。
目黒
…うん。
阿部
お母さん、いつ帰って来るの?
目黒
…もう少しで、
阿部
…そっか。
目黒
…俺と無理に話さなくてもいいからね。
阿部
…え?
目黒
嫌でしょ、両親を殺した犯人の息子と話すのなんて。
阿部
…関係ない。
阿部
たとえ、俺の親を殺した犯人だったとしても、その息子だとしても、嫌になんてならない!!
阿部
だって、
蓮のことが誰よりも好きだから。
樹也
語彙力ないのでわかりにくいかもしれません、ごめんなさい。
樹也
まさかの展開でしたね…
樹也
小さい頃に、出会ってたから、あの時気づいて、助けに行ったのか…?(1話参照)
樹也
次回もお楽しみ!!