江坂奈留
あー委員会...嫌だー
私の学校にはふざけんなって思う 委員会がある
江坂奈留
なにが好きでこんな事を
その委員会の名前は 本の日委員会
江坂奈留
てか嫌!早く来年になれ
その委員会は1週間に1度 みんなにオススメの本を紹介する まぁそういうめんどーくさいやつです
江坂奈留
今日オススメの本を決めなきゃ行けないんよなぁ
江坂奈留
んーこの本もダメ
江坂奈留
この本は...内容意味不!
実奈乃優斗
奈留まだ決まってないの?
江坂奈留
うっさい優斗
実奈乃優斗
酷くね?お前の没にした本片付けてんの俺なのに
江坂奈留
それでも気が散る
実奈乃優斗
あーあオススメの本教えたろ思ったのに
江坂奈留
え!なになに?教えてよ!
実奈乃優斗
ん、これな
ピンクの表紙に金色の文字 優斗もこんなの読むんか
江坂奈留
これ...面白い?
実奈乃優斗
まぁ読んでみろよ
江坂奈留
わかったわよ
江坂奈留
さて読んでみようかしら
江坂奈留
んー長くね?
江坂奈留
あいつめ!明日あったら殴ってやる
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ひやぁ!
始まりはぶつかった時だった
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あ、すいません
____
あ、ごめんなさい
この時は気をつけろよって思った
でも...
____
あ!あん時のぶつかって来た誰か!
___
あ!あん時のぶつかって来た失礼女
委員会が同じになった
____
なんで同じなのよ!
___
お前こそ!
____
てか私にはちゃんと名前があるの!
___
俺もあるわ!
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私にはちゃんと って名前があるの!
___
俺だってちゃんと って名前があるわ!
江坂奈留
名前が...綴られてない
江坂奈留
でもこれどっかで
江坂奈留
続きを読めばわかるかな
読めば読む程見覚えがあるそう感じる
江坂奈留
あれ?
江坂奈留
白紙が...続いてる?
江坂奈留
あ、文字だ
___
あのさ...
____
なによ
___
俺は...
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聞こえんー!
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俺はもう に会えない
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そーなん?...
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なんで?!
____
ねぇ!返事してよ
こうして消えていった
江坂奈留
んー...
やっぱ思い出せない
江坂奈留
あれ...
何も思い出せない... 思い出そうとすると感覚が麻痺する
江坂奈留
私は...
ダれ? アナたモだレ?
江坂奈留
ぜンブゼンぶナにモわかんナイ
江坂奈留
わカンナイのにナミダがでテくる
江坂奈留
ソうダ...
この本の登場人物達の名前は書いてなかったんじゃない... 思い出せない 思い出そうとしない ただそれだけだった
江坂奈留
コノほンのナマエは
忘れてしまった君に