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日の丸団子
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主
主
主
主
主
主
主
主
努力は、報われるものだと思っていた。
少なくとも、私はそう信じていた。
世界中の人々が、もう二度と同じ悲劇を繰り返さないようにと願った。
国と国が話し合い、争いを止め、平和を守る。
そんな場所を作れば、きっと世界は変わる。
そう信じていた。
だから、私は生まれた。
第一次世界大戦が終わった後の世界で。
人々が戦争に疲れ果て、平和を求めていた時代に。
私は、たくさんの願いを背負っていた。
――もう二度と、あんなことが起きませんように。
――これからは、国同士が話し合えますように。
――世界が、平和になりますように。
その願いを叶えるために、私は努力した。
何度も話し合った。
何度も、世界が平和になる未来を信じた。
けれど。
そうはならなかった...
戦争は起きた。
人々は傷ついた。
そして私は、世界を守ることができなかった。
鏡の中の自分を見る。
そこに映っているのは、かつて平和を願って生まれた私だった。
けれど、その鏡には大きなひびが入っている。
まるで、私の歩んできた道そのもののようだった。
――私は、失敗した。
大戦を防げなかった...
私が積み重ねてきたものは、すべて無意味だったのだろうか。
私が願った平和も。
私が重ねた努力も。
私が信じた未来も。
すべて...
すべて、無駄だったのだろうか。
「……努力は報われるというのは、嘘ですか?」
誰もいない部屋で、私はそう呟いた。
返事はなかった。
ただ、ひび割れた鏡の向こう側で。
青い光だけが、静かに揺れていた。
主
主
主
主
主
主
コメント
3件
読み終えました……いやあ、重くて美しいプロローグですね。平和を願って「生まれた」存在が、自らの努力の意味を問いかける構造がもう、すごく好きです。鏡のひび割れがそのまま彼女の心象風景になっている描写に、ぐっときました。「努力は報われるというのは、嘘ですか?」という最後の問いかけが、読み手の胸にずしんと残ります。この後、国連との関係や心情の揺らぎがどう描かれるのか、続きがすごく気になります。素敵な作品をありがとうございます!