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E p i s o d e . 10

S m ﹣﹣

戻りました

広間に戻ると先程と変わらず、 3人が談笑している。

黄色の彼がこちらに気づいたようで歩いてきた

K r ﹣﹣

おかえりー、

K r ﹣﹣

お、瑞葵くんもいるじゃん。体調大丈夫?

瑞葵の顔を覗き込んで確認する彼。

これだからママと言われるのだろう

N a ﹣﹣

あ、…はい、

N a ﹣﹣

ありがとうございます、

B r ﹣﹣

かたいなぁ…(笑

K n ﹣﹣

そりゃ急に吸血鬼って言われるわ住めって言われるわで固くもなるでしょ。

B r ﹣﹣

たしかに…?

K r ﹣﹣

……?紫菀くん…その首、…

S m ﹣﹣

え?

S m ﹣﹣

…あ、

B r ﹣﹣

あれ、ほんとだー、

K n ﹣﹣

こんな鋭いのあの緑しかいないでしょ

S h ﹣﹣

誰が緑だよ

そんな話を他所に瑞葵が 不安そうに近づいてきた。

N a ﹣﹣

…痛くない?

S m ﹣﹣

え、?(笑

S m ﹣﹣

痛くないよ…どうしたの、(笑

N a ﹣﹣

ん、…いや、

S m ﹣﹣

そんな疑わなくていいって…w(撫

あっちの俺と重ねてみたのか、 どこか不安げな目をする瑞葵。

K r ﹣﹣

飲んだの?

S h ﹣﹣

うん。俺なんも食ってなかったし。今日、

K r ﹣﹣

だから食えって言っただろ

S h ﹣﹣

まぁでも味知れたし。

K n ﹣﹣

どうだった?

S h ﹣﹣

めっっちゃうまい、

S h ﹣﹣

めっちゃ回復した。今なら飛べそう

K n ﹣﹣

いつも飛べてるでしょ

S m ﹣﹣

俺血が美味いんだって。

N a ﹣﹣

へぇ、…じゃあ俺もなのかな、

S m ﹣﹣

わかんない。多少なりとも繋がってるから…

S m ﹣﹣

その血が強ければじゃない?

N a ﹣﹣

んー、…よくわかんないや、

S m ﹣﹣

ね、俺もわかんない、

それにしても流れるようにこうなってしまったが

何も説明とかされてない…よな、

ここでも瑞葵はきっと愛されるんだろうな

S m ﹣﹣

…、、

N a ﹣﹣

…、、?

B r ﹣﹣

んー、…ぁ、…スマイル!

K r ﹣﹣

あ?

S m ﹣﹣

え?

急に何かを思いついたように声を上げる。

そして目をきらきらさせながら俺を見てくる。

B r ﹣﹣

紫菀くんのあだ名…というかなに、そう。そういうの。

S h ﹣﹣

どういうのだよ

B r ﹣﹣

なんだか瑞葵くんに比べて笑顔も少ないから…

B r ﹣﹣

いっぱい笑って欲しくて、ね、だめ?

S m ﹣﹣

だめ、…?いや、…だめじゃないですけど…

B r ﹣﹣

じゃあ決まり!スマイルね!

B r ﹣﹣

瑞葵くんはー、…なかむ!

N a ﹣﹣

なかむ、?

B r ﹣﹣

うん!なんとなく!

N a ﹣﹣

なんとなく、…えなんか俺だけ適当…

B r ﹣﹣

いやそんなことない。決して。

N a ﹣﹣

えほんとに、?

B r ﹣﹣

うん。ほんと。

B r ﹣﹣

2人を差別なんかするつもりないし!

S m ﹣﹣

、!

K n ﹣﹣

したら窓から放り投げるだけ

N a ﹣﹣

だけ、…、??

言葉だけかけられてきたことは今までもあった。

でも経験しているとわかる。

この人たちは雰囲気が違う。

本当に優しくて、心からこの状況を楽しんでいるような雰囲気。

S m ﹣﹣

っ、…みなさんは、

K r ﹣﹣

!、、ん?

S m ﹣﹣

…っおれを愛してくれますか、?

手を止めて静かにこちらを振り向く。

S h ﹣﹣

…え、?

N a ﹣﹣

お兄ちゃん、…

S m ﹣﹣

…俺も、…『愛情』というものを知りたいです。

こんなこと言うはずじゃなかった。

こんなこと思ったのは初めてだった。

S m ﹣﹣

、…っ

でも少し希望の紐が垂れた気がしたんだ。

今掴まなかったら、どこで掴むというのか。

今掴んだら、あの頃みたいに。 瑞葵のように、そうなれると思った。

S m ﹣﹣

…ごめんなさい、…こんな、我儘で、

K n ﹣﹣

…、

近寄ってきて彼の腕が上に上がる。

また、殴られ…、__

K n ﹣﹣

、…(撫

S m ﹣﹣

っ、え、…?

そんなじゃなかった。

静かに頭に手を置いて、目線を合わせてくれた

K n ﹣﹣

言ったでしょ、差別なんかしないって。

K n ﹣﹣

そこまで外道じゃないし、スマイルが想像しているほど俺たちは怖くないよ。

違う、怖いんじゃない。

この人たちが優しいっていうのは俺がいちばんわかる。

だってその反対を経験してきたから。

S m ﹣﹣

ちが、…こわ、くな…

K n ﹣﹣

大丈夫、落ち着いて、

K n ﹣﹣

じゃあ約束しよう。

K n ﹣﹣

俺たち4人が、君たち2人を絶対にあそこより幸せにする。

N a ﹣﹣

K n ﹣﹣

もし、幸せじゃなくなったら、十字架でも聖水でも何でもぶつけて。

S m ﹣﹣

でも、…それだと死んじゃ…、

ここへ来る前読んだ本に書いてあった。

吸血鬼の弱点。

K n ﹣﹣

ぶつけられるようなことはしないってこと。

S m ﹣﹣

、、!

K n ﹣﹣

愛してあげるから。絶対。

真っ直ぐな青色の瞳は本物だった

嘘偽りない吸い込まれてしまいそうなその瞳。

B r ﹣﹣

そうだよ、大丈夫、

B r ﹣﹣

なかむも(引寄

N a ﹣﹣

わっ、…

B r ﹣﹣

スマイルも、(肩に手置

B r ﹣﹣

僕達が味わったことない愛情を注いであげる。

S h ﹣﹣

吸血鬼が意外に愛し上手だってこと、経験させてあげる。

S m ﹣﹣

、…いい人たちですね、…ほんとっ、…

K r ﹣﹣

、、!

S m ﹣﹣

ここに来た時から思ってはいたんです

S m ﹣﹣

あの人たちみたいに見放す人達じゃないって。

S m ﹣﹣

ただ、…

S m ﹣﹣

ここまで本気に言ってくれると思わなかったな、って、

「そんなの当たり前!」 「もちろん愛してあげる!」

こんな返事を想像してた。

でもこの人たちは違った。

想像、期待、それ以上。

これ程安心したのはいつぶりだろうか、…

N a ﹣﹣

…俺も不安だった、

N a ﹣﹣

お兄ちゃんが酷いことをされてたのを1番近くで見てきたから、

N a ﹣﹣

またここの人が、したらどうしようって、

N a ﹣﹣

ずっと愛されてきた俺でもわかる、

N a ﹣﹣

お母さん達よりいい人だってわかった、

N a ﹣﹣

おれも、想像以上だった、

K r ﹣﹣

当たり前じゃん、?(笑

K r ﹣﹣

これからもずっと想像を超えてくから。

K r ﹣﹣

覚悟しといてね、(撫

S m ﹣﹣

っ!

N a ﹣﹣

…!

K r ﹣﹣

よしっ、じゃあご飯作ってくるわ!

K r ﹣﹣

行くぞシャークん!

S h ﹣﹣

は?俺作れないんだけどっ、

K r ﹣﹣

作れるようになるんだ行くぞ

S h ﹣﹣

おかしいだろって!!!

K n ﹣﹣

はははw行ってらっしゃーい

B r ﹣﹣

明日は僕たちね。

K n ﹣﹣

今頭に置かれた手は

「「今までよりずっと暖かかった」」

next ⇩⇩⇩ E p i s o d e . 11

人の愛情なんかより吸血鬼の方が愛し上手

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コメント

4

ユーザー

ため息つくレベルで神だわ…

ユーザー

最高最高!

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