倦怠期の彼×角名倫太郎

倫太郎と距離を置いて 1週間

相変わらず倫太郎とモブ子ちゃんはべったり状態

そのおかげで…

と言われ続けてる

そんなの自分が一番わかってる

あんなこと言われるとほんとに遊びだったのじゃないかと

でも、毎日つまんない話でも優しく笑ってくれたら 期待するじゃん

忘れたくても、どこかでは 倫太郎のことばかり考えてた

最近は倫太郎のことばかり 考えてたから 体調を崩すことが多くなった

食事も喉を通らず 体重も減った

さすがに友達にも心配された

さすがにちょっと危ないけど 授業を出ない訳にもいかない

そう言い聞かせ 授業に出た

生憎今日の体育は 球技会の練習で学年合同

そんなのお構い無しに モブ子ちゃんと倫太郎は ずっと一緒にいる

そう言って、倫太郎の肩を ﾎﾟｺﾎﾟｺ叩く

それを見て腹が立ってきた

いつもは標準語でも怒りが込み上げてくると関西弁なる

やっぱり関西人だなと 自分で思った

彼は宮侑

倫太郎と同じでバレー部

侑とは1年生の時たまたま席が 横になり、 それから仲良くなった

そう言ってお互いのクラスに 戻った

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｢｢角名君ナイスキーー！！｣｣

今日の練習はバレー

とことん運がついてない

バレー部でのアイドルは宮兄弟というイメージが強いけど、そこに隠れて倫太郎ファンも多い

身長も高い、色気もある おまけにかっこいい

モテるには十分な条件

倫太郎は倫太郎で 自分の出番が終わると 笑顔でモブ子ちゃんの所に行く

そんな2人を 眺めることしか出来ない

ﾄﾞﾝｯ

誰かに叩かれたような痛み

キーンと耳鳴りがする

その時ボールが当たったんだと理解した

倫太郎は 心配してくれてるのかな

でも、そう考えた私が 馬鹿だった

倫太郎とモブ子ちゃんは 2人の世界を作って 仲良く話してた

立ち上がろうとした時 急にめまいが襲ってきた

侑に支えられながら 体育館を後にした