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事態が明るみに周り、希望を見いだしたユウタとケイ

二人は無事が確認出来たアンナと合流しようと歩き出した

しかし……

ユウタ

·····この近くだな

ケイ

下水道で流されたとは聞いたが随分遠くに来たものだな

ユウタ

確かに歩くと遠いね

ユウタ

えーと……

ユウタ

あの門を曲がって……

ユウタ

そのまま真っ直ぐ進めば……

ケイ

あれ……

ユウタ

どうした?

ケイ

なんか様子がおかしいような……

ケイ

あれ?この違和感どこかで……

ユウタ

お、門まで来たぞ

ユウタ

ここで曲がって……

ユウタ

で、真っ直ぐ行くと……

ユウタ

あ、あの赤い屋根だよ

ケイ

あそこにいるのか?

ユウタ

うん。間違いない

二人はアンナのいる家の近くに到着した

これでアンナに会えると思いきや……

次の瞬間……

ドーーーン!!

ユウタ

うわっ!!

ケイ

な、なんだ?

ゴォォォォォォォォォ……

大きな爆発音と共に、周辺の住宅が一斉に燃え始めた

そう、アンナの家も……

ユウタ

しまった!!アンナの家が!!

ケイ

待てユウタ!!今行くと巻き込まれる!!

ユウタ

だってアンナが……

ケイ

とにかくお前まで行くと被害者が増えるだけだ!

ケイ

ことが一段落着くのを待て!

ケイ

まだアンナが助からないと決まった訳じゃないさ!

ユウタ

クソっ……

ユウタ

アンナ……

数分後……

二人は、炎が収まった焼け跡へと駆けつけた

ユウタ

ここがアンナのいた場所……

ケイ

·····見事に跡形もないな

ケイ

二階建てだったはずの家は燃え尽き、俺らの身長と同じぐらいの黒く細い骨組みと……

ユウタ

地面に巻かれた灰だけが残された……

ケイ

·····人の気配の欠片もないぜ

ユウタ

·····人の気配がないってことはさ

ユウタ

既に家から脱出してるってこともあるよな

ケイ

··········

ユウタ

な、なんだよその反応は……

ケイ

残念だが脱出の可能性は低い……

ユウタ

どうしてさ!!

ケイ

アンナの靴がここに……

ユウタ

!·····

ケイ

こうなると……

ユウタ

くっ·····

ユウタ

そんな……

ユウタ

せっかく事態がいい方向に進むかと思ったのに……

ケイ

一度あの殺人鬼から逃げ出してるんだ……

ケイ

それだけでも救いもんさ……

ユウタ

そんな……

ユウタ

アンナが死ぬなんて……

ケイ

·····受け止めるしかないんだ

ケイ

俺もお前も、一度は自分以外ダメなのではと覚悟した筈だ

ユウタ

そんなのしてないよ……

ユウタ

してないから崖にいたんじゃないか……

ケイ

·····そうだったな

ユウタ

いったいどうしてこんなことに?

ケイ

そうだ!この爆発の原因を調べよう!

ケイ

急にこんなことになるなんて冷静に考えておかしい!!

しかし、その答えはすぐに出た……

··········ザクッ

ユウタ

?!

ケイ

あ、あれは

焼け跡にただずむ二人の前に現れたもの……

それは……

ユウタ

あ、あの殺人鬼だ!!

ケイ

あいつの仕業か……

ユウタ

これってまずいんじゃ……

ケイ

さっき感じた違和感はこれか……

ケイ

なるほどな、彼が来た時の感じは忘れようにも忘れられないだろう

ユウタ

逃げないと今度こそ殺される……

ケイ

急ごう!

そして二人は、この日二度目の全力疾走をした……

二人は、疲れなど感じさせない、まさに人生最高の走りをしただろう……

だが……事態は甘くなかった

ユウタ

うわ!こんなに走ってるのに全然離れない!

ケイ

それどころか距離を詰められてるぞ……

ユウタ

なんで?下水道の時は逃げられたのに!

ケイ

下水道の時は皆それぞれの方向に逃げたからな

ケイ

特に俺やユウタは恐らく割とすぐ殺人鬼とは別方向になってた筈だ

ケイ

でもこれだと……

ユウタ

二人だし、同方向……

ユウタ

二手に別れる?

ケイ

いや、ここでは意味ないだろう

ケイ

二手に別れても、恐らくどちらかしか助からない

ケイ

奇跡的な確率で助かったとしても、

ケイ

また離れ離れになるしな

ユウタ

·····死ぬ時は一緒か

ケイ

そうだ

ケイ

だが、その時はもう近づいてるぞ……

そしてついに……

ユウタ

ダメだ……もうすぐ殺人鬼の手が届く……

ケイ

·····もはやこれまでか

ユウタ

ケイ·····

ケイ

ユウタ·····

ユウタ

今までありがとう·····

ケイ

·····こっちのセリフだぜ

ユウタ

もっと永く生きたかったけど、最後に最高の友といられてよかったよ……

ケイ

本当の意味で生涯の親友だな·····

··········ガッ!

ユウタ

うっ·····

ザクッ……ドカッ!!

·························

ユウタ

···············

ケイ

···············

そして、その場には手を紅く染めた殺人鬼が一人佇んでいた……

~リンタロウとヨウコ~

ヨウコ

?!

リンタロウ

ヨウコどうした?

ヨウコ

さっきからちょくちょく悪寒がするの

ヨウコ

ゾクッと来るのが3回ぐらい……

リンタロウ

ショックで風邪でも引いたか?

ヨウコ

そういう感じじゃないの……

ヨウコ

なんか……

ヨウコ

ものすごく悪い予感がする……

リンタロウ

いったいなんだい?

ヨウコ

まさか……

リンタロウ

·····それ以上言うな、ヨウコ

リンタロウ

信じると決めただろ?

ヨウコ

·····ええ

ヨウコ

皆は生きてる·····

ヨウコ

そう信じましょ

リンタロウ

もう少しで携帯の修理も終わる

リンタロウ

そしたら連絡取れるさ……

リンタロウ

きっとその時に皆と連絡できるよ

リンタロウ

そしてまた会える

ヨウコ

·····そう信じるわ

~ゲンタ~

ゲンタ

··········

????

〇〇〇〇

ゲンタ

ええ……

????

〇〇〇〇〇

ゲンタ

はい……分かりました

????

〇〇〇〇〇〇

ゲンタ

いえ、尻込みなんて·····

????

〇〇〇〇〇〇

ゲンタ

ええ、きっとやってみせますよ

━━━━━━━━━━━━━━

思いがけぬ方向へと発展していくこの事件……

ここにきて再び殺人鬼に襲われたユウタ、ケイ、アンナ

無事でいてどこかで二人でいる リンタロウとヨウコ

そして、謎の人物と安否不明だったゲンタ

それぞれ違う六人の状況

いったいどうなっていってしまうのか·····

To be continued……

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