コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
名も無い時代の集落の
名も無い幼い少年の
誰も知らない
おとぎばなし
産まれついた時から
忌み子鬼の子として
桃
その身に余る
罰を受けた
悲しい事は何も無いけど
夕焼け小焼け
手を引かれてさ
桃
桃
僕は何も知らない
桃
桃
叱られた後の優しさも
雨上がりの手の温もりも
桃
本当は本当は本当は本当に
桃
死なない死なない
桃
何で死なない?
桃
誰も知らないおとぎばなしは
夕焼けの中に吸い込まれて
消えてった
青
吐き出すような暴力と
蔑んだ目の毎日に
君はいつしか
青
そこに立ってた
青
青
桃
桃
名前も
舌も無いんだ
僕の居場所は何処にも無いのに
青
手を引かれてさ
青
知らない知らない僕は何も知らない
桃
青
桃
慣れない他人の手の温もりは
ただ本当に本当に本当に本当のことなんだ
やめないやめない
桃
青
桃
雨上がりに忌み子がふたり
夕焼けの中に吸い込まれて
消えてった
日が暮れて
夜が明けて
遊び疲れて捕まって
こんな世界僕と君以外皆いなくなればいいのにな
青
知らない知らない声が聞こえてさ
僕と君以外の全人類
抗う間も無く手を引かれてさ
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
知らない知らない
青
何も知らない
青
青
青
青
ただ本当に本当に本当に本当に思うんだ
知らない知らないあの耳鳴りは…、
またねッ
青
青
青
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった