あの後は結局
拷問と言うよりも
暴力だった。
まだ慣れている痛みだった
暴力を振るわれた後
家に帰った。
お母さんが私の異変に気づき
「大丈夫?」
って言ってくれた
大丈夫だよって
言ってしまった。
相原奈那
作文かぁ…
村中友梨奈
奈那。
相原奈那
はい?
村中友梨奈
私のも書いてよ。
相原奈那
え?
相原奈那
なんで?
村中友梨奈
めんどくさいの。
村中友梨奈
やる気ないし。
村中友梨奈
後、
村中友梨奈
咲と美穂と春のもね!
相原奈那
え?
相原奈那
でも…
村中友梨奈
いいじゃん!
村中友梨奈
どうせ
村中友梨奈
友達とかいないんだから
村中友梨奈
暇でしょ?
相原奈那
……
相原奈那
わかりました
相原奈那
やっておきます。
私の中で
何かが変わった。
相原奈那
…………
相原奈那
なんだ。
相原奈那
簡単なことじゃん。
5人分書くのは大変だった。
でもクラス分書けって
言われてる訳では無い。
暴力を振るわれるよりも
楽だった。
先生
えぇーと
先生
みんな作文書いてきたか?
村中友梨奈
はーい!
飯野咲
もちろんデーす!
崎原美穂
当たり前じゃないですか!
河野春
そうですよ!
相原奈那
……
全部私にやらせたくせに…
先生
えっと…
先生
じゃあ皆さんの
先生
保護者の方が来たので
先生
作文を
先生
読んでもらいたいと思います!
先生
じゃあ出席番号順で
先生
行くぞー!
相原奈那
え!
先生
相原奈那。
先生
頑張れ。
お母さん
頑張れ!
相原奈那
はい。
相原奈那
私の作文の
相原奈那
内容は…







