ころん
屋上のフェンスを乗り越える僕
ひんやり冷たい風が体にあたる
死ぬ前に、自分の人生を振り返った
あぁ、つまらない人生だったなと感じる
誰の前でも笑って笑って笑って…
どこで間違えたんだろ
なにをしていたら、よかったんだろ
考えても僕なんかじゃわかんなくて…
きっとみんなにとっての僕とは、ふざけてる陽気な性格
でも本当は、臆病で寂しがりや
分かってくれる人なんていなかったな…
コツコツ(遠くから
足音…もう下校時刻なのに誰だろう
ガチャ
るぅと
ころん
るぅとくんだった
少し期待していたが、彼を見てすぐにその期待はきえた
彼とはよく、一緒に帰っていたが
彼も僕と同じで、よくふざける人だった
彼の前でも笑っていたから、 きっと、僕の求めている言葉はくれないだろう
ころん
小さくそう呟いた
それを聞いた彼は目を丸くして、クスッと笑った
るぅと
ころん
意味が分からなかった
きっと彼は、僕のことを止めにきたのだろうと思っていたから
そしてゆっくり僕に近づいてくる
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
ころん
ころん
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
友達なんていなくて、いつも隅にいた僕に話しかけてくれた
ころん
るぅと
友達っていう存在を教えてくれたのも、
恋って感情を教えてくれたのも、
全部ころちゃん
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
ころん
温かいものが頬をつたう
どうやら僕は、勘違いをしていたようだ
彼は、誰よりも分かっていてくれた
るぅと
明るくいう彼の手は、震えていた
彼が横に重心をかけると、手をつないでる僕も落ちていく
るぅと
呟く彼に僕は、
ころん
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天国編作って