コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あれは6年前の4月中旬頃だったろうか
僕は中学校に入学して
部活の説明を聞いていた
僕は走るのが好きだった
運動が好きだった
小学校6年生の時
僕は陸上部に入っていた
週1回火曜日
その時をいつも楽しみにしていた
中学校では週1回ではなく
週5回は部活動があった
だから
中学校に入って
僕は陸上部に入ると決めていた
そして陸上部の説明会に行っていた
詳しい内容は覚えていない
陸上部の候補生は大勢いた
その中に僕もいた
僕は長距離を選んだ
短距離よりも長距離の方が
好きだったからだ
僕は長距離の中でも3kmにおける
タイムは早かった方だった
それでも先輩達には負けていた
いつか先輩より速くなるんだ
そう思っていた
中学1年の夏頃
初めての大会
それは100m走だった
皆速そうな感じがした
それよりも
僕は緊張していた
大きなレーン
大勢いる観客やチームメンバー達
そして
走っている時の歓声
初大会の結果は
8位中
6位だった気がする
走り終えて
まだこれから速くなるんだ
メインは長距離走だから
と思っていた
そして1年生の冬頃
5kmの長距離走
結果は
18位中
6位か8位だった
その時は
悔しかった
もっと体力をつけていれば
もっと走る練習していたら
きっとベスト3には入れた
と思った
それから時間が経った
2年生の夏
いつの日か
部活に行くことは無くなった
なんでだろうか
僕が好きな陸上だったのに
でも
部活の一員であった
友人は僕を部活動の復帰を説得した
僕は「3年生になったらまた行くよ」
と、いつも言っていた
時々
部活の顧問の先生に呼び出される事もあった
先生は僕を戻す説得はしつこくしなかった
でも
部活動以外での陸上部における練習
それを教えてくれていた
内容は鮮明に覚えている
ひとつ例を挙げてみるなら
朝、僕が学校に登校する時
電柱から電柱まで本気で走って
最後の電柱から次の電柱まで歩いて
そしてまた次の電柱まで走って
そんな内容だった
でも
僕はそれをしなかった
そして2年生の冬
僕は引っ越しすることになった
新しい学校ではちゃんと陸上しようと
心に決めていた
しかし
2年生の冬休み
僕は肺炎にかかり病院に入院した
退院して
新しい学校へ
そして給食後のお昼休み
鬼ごっこをすることになった
鬼は僕だった
途中から部活へ行かなくなったけど
走ることに対しては
自信があった
僕は友人の背に手を触れようと
走った
本気で走った
でも
誰1人タッチすることが出来なかった
自分でも驚いた
本気で走っているのに
軽くジョギングしてる速さだった
その原因は
肺炎になった事が1番だろう
僕は考えた
もし、陸上部に入ったなら
上手くやっていけるのか
そして悩んだ
なぜなら
陸上の他に
卓球部に入ろうかと思っていたからだ
結局僕は卓球部に入った
卓球は楽しい
でもやっぱり
体力は必要
ほぼ3年生から卓球部に入ったこともあって
僕は1番下手だった
でも楽しかった
練習して行くごとに
僕はうまくなっていった
最終的には二軍に入る事が出来た
そして最後の郡大会
結構は2回戦目で敗退になった
でも1回勝てた
2回戦目も勝てそうだった
半年の間だったけど
上達する早さはとても早かった
もし
1年生から卓球をしていたなら
都大会には行けたかもしれない
けど僕は満足だった
部活動を共に過ごした時間は
たったこれっぽっちだったけど
同級生とも
後輩達とも仲良くできた
陸上部に入っていた頃の記憶
それは思い出と呼べるものではなかった
けど
半年間の間だったけど
共に過ごした卓球部の皆
その共有し合った記憶は
僕にとって
思い出と呼べるものだった
完 ぼくのおもいで