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memi(めみ)
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東京に来て半年が経った。
相変わらず仕事は増えなくて、
家にいるかレッスン場にいるかの2択。
そして、いつも通り練習で汗を流し、
ふと時計を見た。
百花 瑞希
家から持ってきたお弁当を開ける。
東京は何かと物価が高い。
毎日のように買ってたらすぐにお財布が 寂しくなる。
自炊は元々する方だったというのは助かった。
百花家特有の甘い卵焼きを口に運ぶ。
すると、同時に扉が開いた。
百花 瑞希
橋本涼
百花 瑞希
橋本涼
最近やたら会う。
偶然なのか狙ってるのか、
まぁ多分狙ってるだろう。
橋本涼
百花 瑞希
猪狩蒼弥
橋本涼
百花 瑞希
橋本涼
橋本涼
突然の爆弾発言
はっきり当時の事を覚えている。
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
2人の会話に少し笑ってしまった。
橋本涼
百花 瑞希
百花 瑞希
橋本涼
猪狩蒼弥
2人の視線がお弁当に集まった。
橋本涼
百花 瑞希
私は思わず口に出してしまった。
橋本涼
百花 瑞希
そう言って、私はお弁当の蓋に卵焼きを2個置いた。
猪狩蒼弥
百花 瑞希
百花 瑞希
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
2人は1口で卵焼きを口に入れた。
橋本涼
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
百花 瑞希
人にご馳走したことなかったから 不安だったけど、
お口に合ったみたいで良かった。
猪狩蒼弥
百花 瑞希
百花 瑞希
橋本涼
百花 瑞希
百花 瑞希
橋本涼
百花 瑞希
百花 瑞希
猪狩蒼弥
2人の顔が固まったのを確実に感じた。
橋本涼
百花 瑞希
真っ直ぐな眼差しで見つめられ、
橋本涼
百花 瑞希
優しく手を握られた。
私はただ疑問だった。
何故そんな私に興味を持つのか、
特別扱いみたいな女子のジュニア、
嫌われる、無視される、
覚悟して上京した。
なのに、
百花 瑞希
橋本涼
猪狩蒼弥
百花 瑞希
百花 瑞希
橋本涼
猪狩蒼弥
少し困ったように猪狩は私を見た。
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
百花 瑞希
猪狩蒼弥
少し言葉を探すように、続ける。
猪狩蒼弥
猪狩蒼弥
百花 瑞希
猪狩蒼弥
すると、はしもっちゃんが少し笑った。
橋本涼
百花 瑞希
橋本涼
百花 瑞希
橋本涼
はしもっちゃんは当然の様に言った。
橋本涼
橋本涼
橋本涼
橋本涼
橋本涼
百花 瑞希
『仲間』という言葉を聞いて、 何かハッとさせられた気がした。
自分から壁を作って活動していたけれど、
大倉くんから言われてた言葉、
『瑞希は何でも出来るけど、』
『甘え下手やから』
『けど何があった時はちゃんと頼って』
釘を刺されてたんだっけ、
毎日が大変で、思い出す時間もなかった。
橋本涼
百花 瑞希
橋本涼
橋本涼
なんて返したら良いか分からなくて、 目線をお弁当に落とした。
橋本涼
手を優しく撫でられた。
暖かい体温に誘われて、 色んな思い出が蘇ってくる。
そして、お弁当に涙が落ちる。
同期と後輩の前ではあまり泣いた事なかった。
そもそも涙をそんなに見せなかった。
泣いたって変わらないから、
泣いたから人気出るとかもないし、
グループに入れさせて貰える訳でもない。
宮近の言葉を借りるのであれば、
こういう残酷さもエンターテインメントになる、
力になると信じてるから。
けれど、ここでは耐えれなかった。
なにわ男子とAぇ!groupが羨ましかった。
グループにいるのがとてつもなく羨ましかった。
けれど言わなかった。
言っても傷付けるだけだし、
変わらない。
けれど、それじゃ何も変われないとこの時感じた。
いつの間にか、抱きしめられていた。
少し恥ずかしかったけど、そんな私を笑う声は一切なかった。
猪狩蒼弥
百花 瑞希
猪狩蒼弥
橋本涼
猪狩蒼弥
橋本涼
百花 瑞希
橋本涼
橋本涼
百花 瑞希
猪狩蒼弥
百花 瑞希
百花 瑞希
橋本涼
百花 瑞希
猪狩蒼弥
橋本涼
百花 瑞希
Travis Japan
私はダンスのレベルを上げる為に 人伝えで連絡をして、レッスンを組んで貰っていた。
当時はLA留学中だったから 寂しかったのを覚えてる。
百花 瑞希
百花 瑞希
橋本涼
百花 瑞希
猪狩蒼弥
百花 瑞希
橋本涼
こうして、私は東京の生活にちょっとずつ慣れていった。
そして、ほんのちょっとずつだけど、
人を頼れるようになったのかな。
もうわかんない。
あの頃は、
必死で、
走り続けて、
周りなんか見えてなかった。
家族の事なんかも、
想う暇がなかったんだと思う。
それはずっと、
後悔してる。
多分これからも。
記憶が途切れ途切れだけど、
お世話になった皆さんに聞いて、
どうにか繋げました。
辛いけど、
忘れたいけど、
これが私の人生です。
コメント
1件
このエピソード、瑞希の「なんで私に構うの」って問いかけにグッときた。ずっと一人で頑張ってきた子が、涼くんと猪狩くんに「仲間だよ」って言われて初めて涙するシーン、すごく沁みたわ。甘い卵焼きを分け合う距離感も良かったし、「頼っていいんだよ」の言葉がちゃんと届いてよかった。少しずつ壁を壊していく瑞希を応援したくなる話だった🔥