美空
私たちはあの場所で
暫く過ごしていた
時間の流れが違うのか
1日が過ぎるのは早かった
結花
結花
結花
浮いた村という現実にはない景色
でもやっぱり高いところは無理らしい
桜
加奈子
時間についてはみんな思ってたみたいだ
美空
その時だった
人影が現れて―
奏多
私たちと同じ5人組の男子
舞衣
舞衣
浩介
浩介
浩介
浩介
典人
典人
突然の出来事にぽかんとしている
浩介
浩介
浩介
美空
美空
浩介
奏多
浩介
桜
どうやら私たちと同じで
「不気味なバス」に乗ったらしい
典人
典人
隆二郎
隆二郎
舞衣
隆二郎
隆二郎
隆二郎
隆二郎
結花
直矢
直矢
直矢
見たところ、
奏多さんが大人っぽくて
浩介さんがムードメーカーで
典人さんが大人しくて
隆二郎さんが人懐っこくて
直矢さんが無愛想な感じだ
皆もそれを感じたのか
舞衣
加奈子
桜
美空
浩介
浩介
奏多
奏多
美空
結花
桜
加奈子
舞衣
舞衣
隆二郎
隆二郎
初めは戸惑ったけど
緊張が和らいでいた
どうやらこの世界では
材料さえあれば家などが作れるらしい
様々なアイテムを作って
アイテムでさらに大きなアイテムを作って
そんな世界だった
数日間は10人で過ごした
説明をして、お互い話しをして
問題はそれからだった。
ある日―
隆二郎
結花
すっかり慣れてきた頃だった
この世界から出る術はなく
ただ今日を生きるだけだった
典人
典人さんが足を滑らせた
慌てて手を掴む
直矢
直矢
天空だからなのか
風が強く、揺られてしまう
浩介
浩介
浩介
みんなで協力しようとするが
その瞬間―
典人
地面が見えないまま落ちていった
典人さんが見えなくなった―