学パロ🍏

SHRが終わり、今は一限目が始まるまでの休み時間だ。

今日は職員会議があるから午前中だけ。

しかもまだ入学したばかりだから本腰入った授業は多分来週から。

つまりめっちゃラッキーな日ってこと！涼ちゃんどこ連れて行こうかな〜

これは涼ちゃんの連絡先を手に入れる絶好のチャンスじゃない？！

めっちゃ自然に言えた！

やばい……涼ちゃんのLINE……！！！

はぁぁぁやばい幸せすぎる！

隣で若井が涼ちゃんとLINE交換してる。いつもの俺ならめっちゃジェラシーって感じだけど今はなんでも許せる。

みんな、俺が今なんでも許せる気分の間に涼ちゃんと話してくれ。

ごめん数秒前の俺に訂正。

全く許せないわ。

俺だって涼ちゃんの髪の毛ツヤツヤで美しすぎマジ舐めたいって思ってたし。

クソ、1番最初に触りたかった！

若井が涼ちゃんの前に手を伸ばして守るようにすると集まっていた人からブーイングが飛んだ。

さすがに俺と若井の2人に止められたから全員素直に席に戻って別の友達と話し始めた。

ふと横を見ると、涼ちゃんが落ち込んだ顔をしている。

若井と一緒に涼ちゃんに聞いてみると、小さく口を開いてぽそぽそと話し出した。

あー、、

完全に俺らのせいだ、あの時適当に言いすぎた。

ちょろすぎない？そこも可愛いけど。

涼ちゃんが嬉しそうに足をパタパタさせながら頬に手をついている。

これを涼ちゃん以外がやったら地獄絵図だろうな。

俺らが涼ちゃんの純粋さにヒヤヒヤしてるとは知らず、とろけたような笑顔でお礼を伝えてくる。

やめろ、その顔は俺に効きすぎる。

両隣にもう居るんだけどね。

怖がらせるように言ってから思い切り涼ちゃんをくすぐる。

スタイル良いなとは思っていたけど、やっぱり細いな。色々想像しそうでやばいからもうやめておこう。

くすぐりすぎて息が上がっててパッと見……。あー、やばい扉開いた気がする。

顔に出てたのか若井に頭をはたかれた。

頭を抑えて若井に抗議しようとしている俺を無視して若井が涼ちゃんの頭を撫でる。

わーい撫でられてる〜と涼ちゃんが喜んでいて死ぬほど可愛い。

まさか俺らに食べられそうになってるなんて露知らず心配なんかしちゃって。

そんな抜けてるところが可愛すぎてニヤつきそうになるけど抑えて優しい笑顔を作る。

安心した様子で花が開いたように笑う涼ちゃん。

やばい、

笑顔が眩しすぎて視界が、

若井に肩をとんとんと叩かれ、夢から覚めた気分になる。

やばい、俺、涼ちゃんの笑顔が眩しすぎて意識飛んでた

俺どうやって一限目の挨拶やったんだろう……

急用ってなに？！ツッコミどころ多いな！でもそれって

はい来ました、遊びに誘うチャンスですこれは。

…読みました？

涼ちゃんが俺と放課後デートに行きたいですって。

皆さん、今回の学パロはいかがでした？

いやー、こんな早く❤️💛が結ばれるなんてね！

それではここまでお読み頂き

スパーンッ

第2ラウンド突入すると同時に教室に2度目のスパーンッと頭をはたかれた音が響いた。

その後も何回か言い合いになりかけては先生がドアからちらっと見てきて喧嘩してないふりをしていたら、

もともと2限目で終了という短い時間だったのですぐに今日の学校が終わった。