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恋白兎
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主
主
主
主
主
主
主
主
主
午後一時。 約束していたコラボ動画の撮影に間に合うように、レトルトはキヨの家のインターホンを押した。 今日は二人でゲーム実況を撮る予定だった。 何度も一緒に動画を撮ってきた相手だ。 だから、特に連絡を入れる必要もない。 いつものように来て、いつものように玄関を開けてもらって、いつものように、 「おーい! レトさん遅ぇぞーー!!」 とでも言われるものだと思っていた。 ピンポーン。 少し待つ。 もう一度。 ピンポーン。
レトルト
レトルトが小さく呟いた、そのとき。 カチャ。 鍵が開いた。
キヨ
扉の向こうから聞こえた声は、 いつもよりずっと小さかった。 レトルトは一瞬だけ目を瞬かせる。
レトルト
キヨ
レトルト
玄関に入る。 そこで、もう一つ違和感があった。 キヨはちゃんと立っている。 服装もいつもと変わらない。 髪も整っている。 顔色も、一見するとそこまでおかしくない。 ただ。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
キヨは少しだけ笑った。
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
笑った。 けれど、その笑い方も短かった。 いつものキヨなら、ここから話が止まらない。 今日のゲームがどうだとか、昨日見つけた面白い動画がどうだとか、撮影前から一人で盛り上がっている。 なのに今日は、必要なことしか話さない。
キヨ
キヨが先に言った。
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
キヨは笑いながらリビングへ向かった。 その歩き方も、ほんの少しだけゆっくりだった。 レトルトは黙ってその背中を見る。 ――疲れてる。 それは間違いない。 でも。 それだけだろうか。
レトルト
キヨが振り返る。
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
久しぶりに、いつもの調子に近い声が出た。 レトルトは少し安心する。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
そのやり取りに、二人で笑った。 ――大丈夫。 レトルトは、そう思いかけた。 けれど。 ゲームを始めてから、二十分ほど経った頃。
キヨ
キヨの声が止まった。
レトルト
レトルトが隣を見る。 キヨはコントローラーを持ったまま、画面を見つめていた。
キヨ
レトルト
キヨ
キヨが眉間を軽く押さえる。
キヨ
レトルト
キヨ
すぐに答えた。 早すぎるくらいだった。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
キヨはコントローラーを握り直した。
キヨ
レトルト
ゲームは続いた。 けれど、明らかにおかしかった。 いつもなら絶対に気づくような敵を 見落とす。 操作を一度間違える。 さらに、さっきまであれだけ喋っていたのに、言葉が減っていく。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
レトルトはそれ以上聞かなかった。 キヨが言いたくないなら、 無理に聞き出す必要はない。 ただ、横目で様子を見ていた。 しばらくして。 キヨが突然、コントローラーを置いた。
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
返事がない。 キヨはソファに深く座り直し、目を閉じていた。
レトルト
キヨ
少し間を置いてから、
キヨ
レトルトの表情が変わった。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
キヨはそう言ったものの、声にいつもの余裕がなかった。
レトルト
キヨ
レトルトはすぐに立ち上がった。 キッチンへ向かい、冷蔵庫から水を出す。 戻ってくると、キヨはまだ目を閉じていた。
レトルト
キヨ
ペットボトルを受け取る。 けれど、すぐには飲まなかった。 手に持ったまま、じっとしている。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルトは黙った。
レトルト
キヨ
その一言が、やけに小さかった。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨは黙った。 しばらくして、
キヨ
と呟いた。 そこ言葉にレトルトは少し眉を下げる。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨは返事をしなかった。 ただ、目を閉じたまま、小さく頷いた。 レトルトはその隣に座った。
しばらくすると、キヨがゆっくり息を吐く。
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨがソファに横になる。 レトルトはクッションを整え、 ブランケットをかけた。 その手が額に触れた瞬間。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨは少しだけ笑った。
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
キヨは大人しく受け取った。 数十秒後。 電子音が鳴った。 レトルトが表示を見る。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨは少しだけ目を細めた。
キヨ
レトルト
キヨ
珍しく、反論しなかった。 それから少し経つと、キヨは再び目を閉じた。
キヨ
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
キヨは一度言葉を切る。
キヨ
レトルトは少しだけ黙った。 そして、いつものふにゃっとした声で答えた。
レトルト
キヨ
レトルト
キヨ
キヨは小さく頷いた。 その声は、もうほとんど眠りかけていた。 レトルトは静かに立ち上がる。
レトルト
玄関へ向かいながら、一度だけ振り返る。 ソファで横になっているキヨは、もう目を閉じていた。 いつもの大声も。 いつもの笑い声も。 今日はない。
レトルト
誰にも聞こえないくらい小さく呟いて、レトルトは財布を手に取った。 このときのレトルトはまだ知らなかった。 今日一日が、思っていたよりずっと長いものになることを。 そして―― キヨの体調が、ここからさらに悪くなっていくことを。
コメント
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こんにちはー!!美月ゆめかです🌸 第1話読み終えたよ〜!! うわぁ…もう最初から心臓ぎゅっぎゅするやつ…😭💦 「いつも通り」が少しずつ崩れてく感じがリアルで、キヨくんの異変に気づくレトルトさんの視点がすごく丁寧に描かれてて、感情移入しすぎてしんどかった…!! 「ごめん」と「ありがと」が重なるラスト、めっちゃエモい…。レトルトさんの「どういたしまして」の優しさに泣きそうになったよ😢💕 続きめっちゃ気になる〜!!次も読むね!!