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祐也

おはよ。

おはようさん。

おはよう。祐也。
昨日は大丈夫だった?

祐也

もうなれたけど…
これって、なれていいのかな?

ダメだと思う。が俺も…なれた。

すると…姉の涼花が走って降りてきた。

涼花

ちょっと お父さん お母さん。

どうしたの?
そんなに慌てて。

涼花

お願い! この家やだ。
絶対なんかいる。

祐也

いるね。

知ってる。居るぞここ。

居るわね。

涼花

いやいや。なんで
冷静でいられるの…

祐也

なれた。

そうね。慣れね。

慣れだな。

涼花

慣れないでよ。私は無理。
この家…引っ越ししよ。

どうした?
なにがあった?

涼花

あれは駄目だよ。昨日の夜
部屋で音楽聞いてたら。

涼花

そうだ。こないだ買った
アルバムまだ聞いてなかった。

涼花

かけちゃおう。

涼花

じゃぁ、一曲目

♫フ〜ルルル〜♫ ♫ルルル〜フ〜♫ ※好きな歌でイメージして下さい。

歌の中盤で、 “ずっと“っと言う低い男性の声が 聞こえた。 涼花は気のせいと思い2曲目へ

♫フ〜ルルル〜♫ ♫ルルル〜フ〜♫ ※好きな歌でイメージして下さい※

すると…また、 歌の中盤で今度は “ずっと見て“と聞こえた。

そして、3曲目へはとうとう

“ずっと見てるよ“

とはっきりと聞こえてきた。 ふと、背後に視線を感じて振り向くと…

男が私の真後ろで首を吊ってたの。

祐也

それは…やばいね。

………。

あなた。涼花の話し聞くまでは
笑っていたけど…
ここが普通じゃないのは事実よ。

それに私も流石に…ね。

料理中か。

そうです…

それは、ほぼ毎日起こるそう。

母が夕食を作っていると…

キッチンのすぐ隣の扉が

知らない間に5cmほど開いて それはいくら締めても開くそうで…

調理を作り終えてから閉めようと 扉を見ると、その5cmの隙間から

髪の長い女が顔を半分だけ出して ずっと見てる。

ただ、人が立つ高さに顔があるのだが 首から下が写っていない。

そうだな。
あれは…最近起き始めたしな。

俺も…見たが…怖いんだよ。

涼花

裕也もなんかあるでしょ?

祐也

まぁ…

どうしたの?

祐也

前からあるのって

祐也

夜中一階に降りてきたら
廊下とリビングの間の
扉を少し空いてて

祐也

そこから光る眼球が見えたり

祐也

洗面台の鏡に女の顔が写ってる

祐也

とかだった。

祐也

でも…昨日は、
夜中に金縛りにあって

祐也

ん…んん…ん…

祐也

(体が重い…動かない…)

祐也

(金縛り…)

そう思った時 子供の声で

お兄ちゃん…お兄ちゃん…ねぇ…ねぇ

何度も聞こえる。女の子の声

それでも感覚でやばいと思い 目を…強く閉じていた

何分経っただろう。分からない… ただ…体が軽くなり、目をあけると…

“お兄ちゃん 苦しいよ“

目の前で苦しみもがく女の子の姿と 低い不気味な声が俺の体を固くした。

目の前の女の子に金取られ。ふと横を見る そしたら、男と女が立っていたんだ。

それを見て、気づくと朝になってた。

涼花

いや。祐也もそこそこやばいこと
起きてるじゃん。

祐也

ちなみに今まで
聞いてないけど
怖くて

祐也

なんかあったの?

そう言うと父と母は声を揃えて

首吊とガス自殺

涼花

なにさらっと

祐也

言ってんだよ。

でも、まぁ…引っ越ししましょうか。

そうだな。

その時…

祐也

やばいよ…

涼花

いやぁぁぁ。

ダイニングテーブルを囲むように 男性二人と女性・女の子の霊が立ち

“もう逃さない…“

祐也

その後、俺は自分で
家を調べると
首吊自殺の次にガス自殺が
あった物件 2件も事件が
起きていた。

祐也

どうやら。父と母は安さに
目がくらみ、その家にしたとの事。
あと、霊感ないし、大丈夫よね。

祐也

的なノリだったらしい。

祐也

ちなみにあれから引っ越しは
できず、

祐也

俺と姉は自立と言う名目で
家を出たが。

祐也

父と母はあの家に今も住んでいる。
不思議とうまく住んでいるそうだ。
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