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シャークん
きりやん
シャークん
きりやん
水の張られた湯船に浸かり
ギロリと俺を睨むシャークんは
先日完成したスキン変更ポーション
つまり変身薬の効果により
所謂人魚の姿になった。
試運転も終わり
これで漸く休めると思ったのも束の間
解毒剤を飲んだにも関わらず
シャークんは元の姿に戻らないどころか
水分不足で倒れてしまい
こうして風呂場まで運び
睨まれているというわけだ。
シャークん
きりやん
シャークん
翡翠色に輝く尾びれで水を弾き
容赦無く俺をずぶ濡れにするシャークん。
まだこれだけで済んで良かったと喜ぶべきなのか何なのか。
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
シャークん
シャークん
次から次へと追加の注文をつけられ
それでも悲鳴を上げられない俺は頷く事しか出来ず
通帳と睨めっこする未来を遠い目で思い浮かべるのであった。
Nakamu
Broooock
きんとき
シャークん
大至急プールを用意しシャークんを移動させた。
滅茶苦茶大変だったけど俺の頑張りを称えてくれる人は誰も居ない。
皆シャークんに興味津々で
それが彼の怒りを増幅させて俺はもうガクブルだ。
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
恐る恐るプールに目をやる。
Nakamu達に煽られたシャークんの尖った歯が本当にサメの牙に見えて
思わず一歩後退ってしまった。
というかNakamuときんときに関してはもうプールに入って追いかけ回しているんですけど。
頼むから彼に刺激を与えないで頂きたい。
スマイル
見兼ねたスマイルがため息混じりに呼び掛ける。
俺の為では無いのだろうけど有難い。
Nakamu
きんとき
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
Broooock
スマイル
シャークん
Broooock
シャークん
尾びれできんときの手を弾き
大きな水飛沫を上げると
シャークんは水中へ潜ってしまった。
Nakamuときんときがプールから出てきて水面を見詰める。
きんとき
Nakamu
2人が大きな声で謝ると
少し離れた水面から
シャークんが鼻の辺りまで顔を出した。
あれは相当お怒りだ。
スマイル
きりやん
Broooock
きりやん
シャークんのジトっとした目を直視できない。
きりやん
Nakamu
きりやん
きんとき
顔だけを出したままシャークんが近付いてきて
許してもらえたのか、と思った矢先
きりやん
漸く乾いたというのにまた思い切り水をかけられてしまった。
Broooock
スマイル
シャークん
きりやん
スマイル
きんとき
シャークん
シャークん
シャークん
Nakamu
シャークんは言いたい事だけ言ってまた水の中に潜ってしまった。
正直ちょっと泣きそう。
シャークんのキツい言葉にではなくて
悲しい思いをさせてしまった自分の不甲斐なさに泣きそう。
きりやん
スマイル
Nakamu
Broooock
きんとき
Broooock
きりやん
スマイル
きりやん
きんときを残して俺達はこの場を立ち去った。
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
皆が居なくなり此方の様子を伺っていたであろうシャークんが顔を出す。
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
良かった
案外怒りは治まっているらしい。
というか見ていて思ったけど
怒っている、というより
拗ねてるみたい。
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
ほらやっぱり
怒りとは違うものがあるんだ。
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
シャークんは言うかどうか迷っていたけれど
人間というのは秘密を抱えることが苦手な生き物で
プールの縁に座り尾びれで水面を弾く彼に倣い
俺もその隣に座った。
シャークん
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
シャークん
俯いた顔は切なくて
何だかこっちまで悲しくなってくる。
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
恨めしそうに見詰める鱗に爪を引っ掛けて
カリカリと引っ掻いていることに気がつき
思わずその手を掴んだ。
よく見ると所々鱗が剥がれていて
水にプカプカ浮いている。
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
口を尖らせるシャークんをどう説得しようかと考えていたら
タイミングが良いのか悪いのか
きりやんが走ってきた。
きりやん
でも、きりやんが辿り着く前にシャークんは水中に潜ってしまって
そんな彼にきりやんは眉を下げる。
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きりやん
キラキラと鱗が光るプールに目をやり
きりやんが顔を青くさせた。
きりやん
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
止める暇もなくプールに飛び込むきりやん。
ちゃんと大事にされてるじゃん。
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きんとき
きりやんに手を引かれ
無理矢理プールから出されたシャークんはそっぽを向いて口をへの字にした。
きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きんとき
シャークん
きりやん
きんとき
シャークん
きりやん
きんとき
きりやん
きんとき
シャークん
Nakamu
シャークん
いつの間にか楽しそうなNakamuがやって来てシャークんの頭をくしゃりと撫でた。
Nakamu
Nakamu
シャークん
きんとき
Nakamu
きりやん
Nakamu
きんとき
シャークん
Nakamu
Broooock
スマイル
シャークんが入った透明で長方形の水槽をトラックから下ろし
俺とスマイル、きんときで海まで押して運ぶ。
NakamuとBroooockはスマイルの言葉も聞かずに走り去ってしまった。
スマイル
きりやん
きんとき
シャークん
水槽の縁に掴まり揺れに耐えるシャークんは未だに俺と会話をしてくれない。
その事実が心臓を締め付ける。
早く材料を見つけて謝らないと。
きんとき
スマイル
シャークん
スマイル
スマイルに抱きかかえられて海に移されたシャークん。
青くて暗い中に消えていく姿は何だか見ていて不安になった。
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きんとき
いつになく楽しそうなきんときはシャークんを追って海に入った。
俺も仕事に取り掛かろう。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
目的のものを手に入れる為には深くまで潜る必要がある。
スマイルにはボートで待機しててもらって紐で繋がれた俺を引き上げてもらうのだ。
スノーケルを着け海に潜る。
何度も何度も
見つかるまで。
何度も何度も
シャークんの笑顔を取り戻す為に。
怖いんだ
シャークんが何処かへ行ってしまいそうで
失ってしまうのが
とてつもなく怖い。
だから早く探し出さないと。
スマイル
スマイルの焦った時に出る高い声が聞こえる。
スマイル
一瞬にして全ての音が消えた。
魚を退かし
海藻を掻き分け
黄色い光に向かって
一心不乱に泳いだ。
シャークん
不味い
息をしていない。
どうしたらいい?
どうしたら助けられる?
「人魚の血を飲むと不老不死になるんだって」
昔、きりやんから聞いた事がある。
鱗が足りない尾びれに爪を立てて
浮かび上がった赤い液体を口に含み
息と一緒にきりやんの中へ流し込む。
何度も何度も
口付けをして
俺の好きな笑顔の為に
息と血を流し込む。
きりやん
シャークん
岩礁の上に横たわらせたきりやんが水を吹いて息を取り戻した。
辺りを見渡してからゆっくりと俺を見る。
きりやん
シャークん
泣きじゃくる俺の頬に冷たい手が当てられて
指で涙を拭ってくれた。
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
ゆっくりと体を起こし懐から何かを取り出した。
黄色い花だ。
ヒマワリに似ている。
きりやん
きりやん
きりやん
シャークん
スマイル
きんとき
きりやんの言葉の意味を聞こうとしたら
遠くからボートに乗って皆が集まってきた。
Broooock
Nakamu
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
Broooock
きんとき
Nakamu
慌ただしく皆が去って行く中
きりやんが俺の手を取って黄色い花を握らせた。
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
心臓が大きく跳ねた。
聞こえてしまうのではないかと思う程に鼓動の音が煩い。
シャークん
きりやん
きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
岩礁に打ち寄せる波が
俺達を祝福しているような
そんな気がした。
END
ーアフタートークー
きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
きんとき
Broooock
Nakamu
スマイル
シャークん
Broooock
きりやん
きんとき
Nakamu
シャークん
Nakamu
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
シャークん
Broooock
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
Nakamu
シャークん
きんとき
きりやん
Broooock
きりやん
きりやん
きんとき
Nakamu
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
Broooock
きんとき
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きんとき
Broooock
きりやん
Nakamu
スマイル
きんとき
きりやん
きりやん
Nakamu
シャークん
Broooock
きりやん
きりやん