バイト終わり、お店の裏で若井とコーラを飲みながら適当に話をしていた。
あの朝の件は、次に会った時に謝ったら、すんなり許してくれた。 やっぱり若井はいい奴だと思う。
若井に相談してみようかな…
大森
ねえ…ちょっと聞いてもいい?
若井
なにー?
大森
今まで携帯触らない人が、頻繁に触るようになって、トイレにも携帯持って行くって、どういう理由が考えられる…?
涼ちゃんの事とは言わずに聞いてみる。
若井
そんなの好きな人か恋人が出来たかの二択じゃない?
大森
そっか…
やっぱ、そうだよね。
やっぱ、そうだよね。
若井
好きなんだ?
大森
え?
若井
その人の事、好きだから気になるんじゃないの?
大森
は?そんな訳…
若井
ふーん。
若井がニヤニヤしながらぼくを見てくる。
大森
なんだよ。
若井
いや?元貴って頭の回転早そうなのに、そういう事には疎いんだなって思って。
大森
ぼくは別に…!
ただ気になるだけで…
ただ気になるだけで…
若井
それじゃ、その人がおれでも気になる訳?
最後までニヤニヤしてた若井の肩を一発殴り、 ぼくは結局…と言うか更にモヤモヤしたまま家に帰った。







