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〜死後の世界〜
開いた目に映ったのは、男の子の顔。金髪のロングヘアーに青い瞳、[真っ白です]って、洗剤のコマーシャルに使えそうな白い肌。整った目鼻立ちが近づいてくる。もうすぐ唇が触れる。あと3センチ、2センチ、あと1センチ、って……。
折原 安音
振り回した足が命中して、男の子は吹っ飛ばされ、長い髪がうねった。男の子は細い身体を折り曲げ、ゴホゴホと咳をし出す。
折原 安音
天使?
折原 安音
ひとのファーストキスをなんとも思ってないような言い方にムカッときたのはほんの一瞬で、すぐにあたしは冷静になって辺りを見回していた。
天使みたいな男の子が、真顔になって言う。
天使?
折原 安音
天使が学ランの胸ポケットから手帳らしきものを取り出し、羽根ペンでなにやら書き込んでいる。
天使?
折原 安音。たしかにあたしの名前。生年月日も、今日の日付も、すべて正確だった。
天使?
折原 安音
天使?
折原 安音
天使?
折原 安音
〜続く〜