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メイカ
メイカ
メイカに気が重くなるセリフで詰め寄られる。
ぼくより身長が低いのに、迫力のせいで自分より大きく見える。
ユトリ
メイカ
メイカ
ユトリが間に入って仲裁してくれたけど、言い返され、あっさりと論破された。
ショウリ
かなり遅れて、ショウリが息を切らせながら走ってきた。
ショウリ
ショウリ
顔を真赤にしているメイカ、 青い顔をしているぼく、 困り顔のユトリ、 少し離れてニヤニヤ顔で我関せずのアルク。
この5分ほどで起こったことの大体は察したみたいだ。
ショウリ
メイカ
ユウゴ
これを言われると、何も言い返せない。
ぼくの闇《ケイオス》の魔法は、いまだに正体不明で不安定。
ストリクト先生にも、ブロンズクラスになり魔法の基礎を身につけるまでは使うなと、何度も念押しに釘を刺されていた。
ショウリ
メイカ
ショウリの理路整然とした説得に、それでも納得いかない様子のメイカが頬をふくらませる。
ただ、次の言葉が出てこない。
アルク
アルク
離れて見ていたアルクが2人の間に入る。
それを言い出したら、アルクがレイド戦にぼく達を巻き込んだのが原因な気もするけど、話がさらにこじれそうな気がするから黙っていた。
アルク
メイカ
アルクに頭をぽんと叩かれると、メイカの動きが一瞬止まり、顔がさらに赤くなっていった。
メイカ
メイカ
メイカ
両手をバタバタと振って、メイカがしどろもどろになって、早口でまくし立てる。
いつものショウリべったりな態度からは、想像できない反応だ。
ショウリ
ショウリがメイカを抱きとめて、背中をポンポンと叩いてなぐめる。
メイカは
メイカ
を何度もつぶやきながら、少しづつ落ち着きを取り戻していった。
ユトリ
アルク
それは同感。
態度が大きいのもあって、いつも同級生か年上かとも思ってしまう。
メイカはショウリにまかせるとして、1番の問題は放置されたままだ。
さっきのレイド戦で未クリアになった、ぼく、ユトリ、ショウリの3人はペナルティ2になってしまった。
ペナルティが3回付くと、クラスが1段階降格になる。 ノービスクラスの場合は、下のクラスがないので問答無用で退学になってしまう。
そのため、ノービスクラスでペナルティが2回付くことは、退学リーチと呼ばれている。
ブロンズクラス以上であれば、降格を避けるためにペナルティ2になったらアミ戦を避ける生徒もいると聞いたことがあるけど、ノービスクラスには魔法の授業がない。
属性別の魔法訓練授業はあるけど、それは魔法になれるためのもので、本格的に学べるわけではない。
魔法を学ぶ機会がないのに、アミ戦を避けて、アミキティア魔法学校にい続けることに意味はない。
ストリクト先生
ストリクト先生が音もなくあらわれた。
一切の比喩なしで。
歩いて来たのでも、飛んで来たのでもなく、気がついたらそこに立っていた。
突然話しかけられたようなビックリ感もない。
ずっとそこにいたけど、ただ会話に参加していなかっただけかのように、自然に話しかけられ、ぼく達も受け入れていた。
ストリクト先生
ストリクト先生
アルク
メイカ
ストリクト先生の小言に、アルクとメイカが反論する。
いつの間にか、戦犯にユトリの名前も加わっているし。
ショウリ
ショウリがメイカの肩をつかんで、強めに引っ張ってさがらせた。
ストリクト先生
ストリクト先生
ストリクト先生
ユウゴ
ストリクト先生
ユウゴ
ストリクト先生
ユウゴ
ストリクト先生
ユウゴ
ストリクト先生の話は、いつも高圧的だけど、理論的でわかりやすい。
ぼく達が置かれた状況を、綺麗にまとめてくれた。
アルク
アルク
アルクが業を煮やして口を挟む。
ぼく達のために言ってくれてるんだろうけど、心証がよくない。
ストリクト先生
ごもっともな答え。
ストリクト先生
その一言に、ぼくの肩がピクッと震えた。
ユウゴ
ストリクト先生
ストリクト先生
アルク
アルク
アルクぅぅ、急にケンカ腰になるのやめてー。
アルクが一言しゃべるたびに、心臓がつかまれる思いだ。
ストリクト先生
ストリクト先生が、ぼく、ユトリ、ショウリの顔を順に見てから言った。
ストリクト先生
ストリクト先生
ユウゴ
ストリクト先生
メイカ
メイカが手を上げて主張する。
ひどい。
けど、今の状況だと否定しきれない自分が情けない。
ストリクト先生
ストリクト先生
ユウゴ
ストリクト先生
ストリクト先生
ストリクト先生
ユトリ
ずっと緊張していたユトリの表情が少しほころんだ。
たしかに話を聞く分には、いい事ずくめな気もする。
ショウリ
ショウリが疑問を投げかける。
ストリクト先生
ストリクト先生の言うとおりだ。
リバイブ・サバイバル……リバ戦は、やるかやらないかの2つに1つ。
やれば退学リーチがなくなり、やらないなら退学リーチの状態で自力でアミ戦に勝たなければならない。
2択の選択に見えて、実質一択。
ぼく達には、やる以外の選択はない。
ストリクト先生
ストリクト先生
ガイド妖精が1体飛んで来て、扉に変化する
いつものようにガイド妖精が変化した扉で移動するようだ。
ユウゴ
ぼくがまっ先に手を上げた。
退学リーチのまま寄宿舎に帰っても、ナミスケに馬鹿にされるか、シシロウに見下されるかだ。
ユトリ
続いてユトリも参加表明に手を上げた。
ショウリ
メイカ
最後にショウリが手をあげようとした時に、メイカがさえぎって止めた。
ショウリ
メイカ
メイカ
ショウリがこたえ終わらないうちに、メイカがスケボーに乗って走り出した。
かと思ったら、近くを歩いていた生徒にぶつかってトラブった。
ガイド妖精が飛んで来て、アミ戦が始まる。
秒でメイカが未クリアで負けた。
すぐに走り出して、また別の生徒にぶつかる。
後の流れは同じ。
メイカがスケボーに乗って、シャーっと戻ってきた。
メイカ
ストリクト先生
ストリクト先生に普通に怒鳴られた。
メイカ
ストリクト先生
ストリクト先生が腕を組んで苦虫を噛み潰したような顔で考え込む。
ストリクト先生
メイカ
ショウリ
ショウリが力なくつぶやく。
まだリバ戦を始める前なのに、ものすごく疲れた顔をしている。
ストリクト先生
アルク
アルクが満面の笑みでぼく達を見送っている。
自分は安全圏にいるから、かなり気楽そうだ。
ストリクト先生
ストリクト先生
アルク
ストリクト先生
アルク
アルクの表情が露骨に曇った。
笑顔だったのはストリクト先生と離れられると思っていたからか。
ストリクト先生
アルク
扉が閉まったので、その後どうなったのかは、こっちからはわからなくなった。