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コメント
6件
段々とナチが気づいてきてる……施設側はナチの行動に気づいてるのかな?
やっば、続きが楽しみすぎる、、 本当に制限なかったらもっと早く見れるのに、、(´・ω・)
(^q^)めっちゃたのすぃみぃ…✨ 特別個体…観察対象…?ナチさんは見てはいけない何かを見てしまったのでしょうか…とにかく続きが楽しみ…!
⚠ATTENTION⚠
・実験施設、人外、能力者パロ ・腐向け要素なし ・センシティブなし ・なんでも許せる方向け
⚠️戦争賛美、政治的な意図、政治思想、思想的な主張は決してございませんのでご了承ください ⚠️史実とは一切関係ありません ⚠️史実ネタでもございません ⚠️すべて、私の妄想です
では、どうぞ⬇
らんり
40
まめ犬
1,287
#カンヒュ
かずのこ🎨💤
1,987
医療室を出たあとも、胸の奥に残った違和感は消えなかった。
監視対象のはずの二人が、管理者である自分よりも高位の権限を持つ。 それは効率の問題だと説明できる。 実際、ソ連はそう言った。
だが、説明がつくことと、腑に落ちることは別だった。
端末に向かい、医療室のアクセス履歴を呼び出す。 淡い光が暗い執務室を照らす。
自分の識別番号は、当然ながら拒否の記録しかない。
その下に、別枠で表示される権限群。
“特別監督”。
該当する識別番号は二つ。
アメリカ。 ソ連。
画面を見つめたまま、指先が動かなくなる。
特別、という語は便利だ。 だが同時に、曖昧だ。
なぜ自分には共有されていないのか。
それだけが、明確に引っかかる。
ナチスは端末を閉じた。
思考はまとまらないが、結論は出ている。 確かめるしかない。
通常、管理官であっても立ち入らない区域がある。 施設側の専用区画。
自動照明は最低限、足音だけがやけに響く。
認証パネルに触れる前、一瞬だけ迷う。 ここから先は、職務ではなく疑念だ。
だが指は止まらなかった。
ロックが外れる。
灰色の室内は、医療室とは違う温度を持っていた。 整理された棚、端末、そして保管用のデータケース。
被検体一覧。
識別番号が無機質に並んでいた。 視線を流す。
見慣れた番号もある。
そして。
自分の番号で止まった。
見間違いかと思い、もう一度確認する。
……同じだ。
ナチスは無意識のまま、そのデータを開いた。
管理官としての履歴。 任命日。 適性検査。
そこまでは不自然ではない。
だが、分類欄。
そこに、簡潔な記載がある。
《特別個体》
一瞬、意味が理解できなかった。
個体。
被検体の一覧に並ぶ語と、同じ形式。
自分は管理官だ。 監督者だ。
それなのに、なぜ同じ枠にある…?
さらに視線を落とす。
数値の列。 測定中の項目。 “干渉”という文字が混ざっている。
医療室で聞いた言葉が、静かに浮かぶ。
偶然か。 関連か。
判断はつかない。
ナチ
独り言は、ほとんど息に近い。
背後で、かすかな音がした。 金属が擦れるような、短い音。
反射的に振り向く……が、誰もいない。 だが静けさが不自然に濃い。
視線を天井へ向けると、監視カメラのレンズがわずかに角度を変えた。
…見られている。
その認識が、遅れて全身を冷やす。
ナチスは迷わなかった。
自分のデータと、被検体一覧の記録媒体を取り出す。 USBメモリ。
保管用スロットから抜き取り、内ポケットへ滑り込ませる。
奥の通路から、足音が聞こえた。
規則正しい。 急いではいない。 それが逆に、追い詰める。
端末の画面を落とし、室内照明を最低まで下げる。
出口へ向かう足取りは乱れない。 走らない。
扉を抜けた瞬間、背後でロックが作動する音が響いた。
金属の重い閉鎖音。
ナチスは振り返らず、そのまま歩き続ける。
管理官であるはずの自分が、 被検体の一覧に含まれている。
特別個体。
その意味は分からない。
だが一つだけ、確かなことがある。
自分は、何かを知らされていない。
…それが意図的である可能性も。
……廊下の先、通常区画の灯りが見える。
光の中へ戻りながら、ナチスは無意識にポケットを押さえた。
データは確かにそこにある。
問題は――
それを誰が知っているかだ。
To be continued