テラーノベル
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コンコンコンッ
ぷりっつ
返事はないとはいえ流石にノックと問いかけをする
だから扉を開けるタイミングが少し難しい
ガチャッ
そこには相変わらず遠くを見ている兄がいた
あっと
あっとさんは唖然としていた
それはそうだろうな
だって今の兄は兄じゃない様だから
あっと
まぜ太
あっとさんが急に大声を出したのに反応して兄が俺たちの方を向く
すると兄は目を見開いた
ぷりっつ
そんな事は初めてでびっくりしてしまう
兄はベッドからゆっくりと降りた
しばらく歩いていなかったからなのかフラフラとしたおぼつかない足取りで歩く
俺の方に来たと思い手を兄の方へ伸ばす
ぷりっつ
俺の気持ちが届いた
やっと元に戻ってくれた
そう思ったのに
スッ
ぷりっつ
兄は俺の横を通り過ぎて行った
兄の意図が理解できず後ろを振り返ると
まぜ太
掠れた声で話しかけていた
ちぐさくんに
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