天音夏帆
これで清めるの?
連澪
あぁ、神社言ったことあると思うがやり方が分からなかったらそこに書いてある手本を見てやれ
天音夏帆
えーと、左からやるんだっけか
天音夏帆
?!冷た!
連澪
……お前、独り言多いな。嫌われるぞ
天音夏帆
うるさい!嫌われてないし!
天音夏帆
で、次が右にかける
清めを終えた
連澪
あまり近づくなよ
天音夏帆
なんでよ
連澪
いいか?絶対に俺に近づくなよ!
天音夏帆
わ、分かったよ…でもなんで?
連澪
夏帆が不幸になるからだ
天音夏帆
不幸?
連澪
あぁ、だからあまり近づくなよ
天音夏帆
大丈夫だよ。転ばなければっうわっ!
ドサッ!
無言な圧を送ってくる連澪
天音夏帆
今のは水で此処が濡れてたから……転けたんだし
連澪
………
連澪
……あと、夏帆
天音夏帆
何?
連澪
お腹は空いているか?
ぐぅぅ〜と夏帆のお腹がなった
確かにお腹すいたなぁ。バスの中でしか食べてなかったから、ここに来てからは何も食べてない。
天音夏帆
お腹空いた……
連澪
そうか、なら何も食べるな
天音夏帆
はぁ?なんでよ!
今の流れからして、何かくれるんじゃないの?!
連澪
いいか?ここにあるものは口にするな
天音夏帆
もし食べたら、お腹壊すの?
連澪
……お腹壊す程度で収まればいいがな
天音夏帆
ふぅん〜、でさっきからちらほら咲いてるこの花何?
連澪
彼岸花だ
天音夏帆
へぇ、彼岸花…
私は目の前に咲いていた彼岸花に近づいた
連澪
毒あるぞ
天音夏帆
?!ちょっ、早く言ってよ!
触るところだった………でも、こんな綺麗な花に毒があるなんて思わなかったな
連澪
触ったところで何もならない。口にしたら害はあるだけだ
天音夏帆
ふぅん〜。この花なんでこんなにも咲いてるの?
連澪
………………
天音夏帆
連澪?
連澪
彼岸花は…恐ろしい花と呼ばれている
天音夏帆
恐ろしい花?こんなにも綺麗なのに?
連澪
あぁ、他にも死人花、カミソリバナ、狐花、幽霊花と呼ばれる
天音夏帆
死人花……
連澪
…彼岸花には花、葉、茎、根の全てに毒がある
天音夏帆
全部に……
連澪
…………
天音夏帆
…………
背後から足跡が聞こえた
天音夏帆
?!
私は聞こえた方を向いたそこには私をここまで連れてきた子供達がいた
天音夏帆
あ!君達!
連澪
シンとセイがどうかしたのか?
天音夏帆
私を此処に連れてきた張本人だよ!
連澪
なんだって!!シン!セイ!あれほど、此処に人を連れてくるなと言っただろう!
シン
ごめん……
セイ
ごめんなさぃ
天音夏帆
でも……あの時と雰囲気違うね…
連澪
は?シンとセイはいつもこんな感じだぞ?
天音夏帆
え?でも、あの時お面を被ってたし、なんか嫌な雰囲気だったよ?
連澪
そうか……それも何か関係してるのかもしれないな
天音夏帆
うん…あ!お母さんは?もう大丈夫なの?
シン
うん!もう大丈夫だってさ!
セイ
もう、苦しくないって!だから、お姉ちゃんはもう大丈夫だよ!
天音夏帆
…………
なんか、もう使用済みみたいな感じで言われてるんだけど………
シン
あ!あっくん、奏が呼んでたよ?
連澪
奏が?!分かった。
天音夏帆
?……あっくん…
連澪
おい、夏帆も行くぞ
セイ
やった!!お姉ちゃんも一緒だ!
天音夏帆
あ、はは笑
この後、私達は奏さんという神社のお偉いさんに逢いに行くことになった。連澪によると奏さんは怖いから猫かぶっておけって言われたけど、そんなに怖いのかな…
連澪
次の章はあの怖い奏が出るんだよな…
天音夏帆
そんなに怖いのかな…
セイ
お姉ちゃん、それ聞いたらネタバレになっちゃうよ?
連澪
セイに言われるほど、夏帆は馬鹿ってことか…
天音夏帆
なっ!それ、どういう意味よ!
シン
セイは意外と頭回らないからな笑
セイ
……最低。あ、読んでくれた皆さん次の章はお兄ちゃんから教えてもらうよ!
連澪
はぁ?なんで俺が…
天音夏帆
まぁ、やりなさいよ
連澪
ちっ…次の章は俺達が奏に会って夏帆の帰り方を教えてもらうが、それに使う道具が無くなり、探す羽目になる。その反面に神社の意味をわかって行く夏帆。
天音夏帆
………下手くそ
連澪
なんだと?別に良いだろ
セイ
まぁまぁ笑第二章を読んでくださった皆さん。次の章を楽しみに!
零
読んでくれた皆さんありがとうございます!
零
セイちゃんが言った様に次の章を楽しみにしてくれたら嬉しいです。