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翔也?
翔也?
目を開けると見たことのない 天井があった
翔也?
俺が寝ていたのは
布団…というのも布団に 申し訳ないくらい
薄い。汚い。
まるででっかい雑巾のよう。
翔也?
翔也?
?
翔也?
オニイチャン…?
俺をこうやって呼ぶのは この世界に一人しかいない
翔也?
?
?
翔也?
翔也?
翔也?
振り返ってみると、そこには 痩せこけた女の子が立っていた
痩せこけているだけでなく 着ているものも酷く見ずぼらしい
年齢はみのりと同じくらいと いった所か
翔也?
りんか
りんか
翔也?
翔也?
?
突然、廊下に声が響いた
りんか
翔也?
?
怒号とともにりんかと言っていた 子の横に40代くらいの 女が現れた
りんか
翔也?
翔也?
お母さん、と呼ばれた人物は うちのお母さんと真逆といってもいい 雰囲気があった
やったら化粧が厚く、香水の匂いも きつい。見るからに気も強そうだ。
…俺の苦手なタイプだ
おかあさん?
おかあさん?
おかあさん?
ばしっ
りんか
翔也?
翔也?
翔也?
おかあさん?
おかあさん?
ばしっ
翔也?
翔也?
やけにほっぺたがじんじん痛む
…ぶたれたのか
よく高校時代陽キャたちが ふざけあいながら
親父にもぶたれたことないのに!
と言ってたのを思い出した
…まぁ今ぶったのは 親父じゃないんだけどね
おかあさん?
おかあさん?
りんか
りんか
おかあさん?
おかあさんと呼ばれた人物はドカドカ 足を鳴らしながら部屋から出ていった
りんか
りんか
翔也?
俺はニートのはずだし 高卒だし…
りんか
りんか
翔也?
翔也?
翔也?
そう言って俺は洗面所に向かった
…もちろん知らない家だったので 迷い迷い、ではあったが
翔也?
とにかく、ボロい。部屋が汚い。
ところどころ異臭がするくらいだ
翔也?
我が家は母が掃除が大好きで、 さらに妹までもが綺麗好きだったので
我が家は基本的に綺麗だった (俺の部屋除く)
翔也?
翔也?
そこにうつっていたのはいつもの 俺の顔ではなく全くの別人だった
ちなみに元の俺の顔と言っても 良くも悪くもない、フツーの顔だ
目は奥二重、鼻も高くも低くもない 唇はやや薄い。
あと若干福耳
鏡に映った顔はと言うと…
翔也?
茶色っぽい髪に奥二重の目 鼻はやや高い。福耳ではない。 唇はやや厚い。
翔也?
翔也?
りんか
翔也?
りんか
りんか
翔也?
翔也?
翔也?
翔也?
翔也?
りんか
りんか
翔也?
おかあさん?
おかあさん?
翔也?
そう言って俺らは足早に家を出た