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what is this状態は草
あ れ 、 9 時 ま で じ ゃ な い の ?
prmz
prak
地雷🔙
微Rあり
似たような作品があってもパクリではありません
mz
大好きな従兄弟が死んだ日
俺は涙を流さなかった
自分でも不思議だった
誰よりも近くで過ごしていた
褒められたくて愛されたくて
…でも従兄弟の目は俺を捉えなかった
葬式の日
色んな花に囲まれた棺桶の前に一人の男が立っていた
名前はpr
大学の美術講師で従兄弟とは"親友"と聞かされていた
だが手を伏せて立つその姿はただの親友には見えなかった
もっと深いもっと重い
どうしようもない程の感情が双方の背中から漏れていた
mz
俺の問いにprさんは少しだけ間を置いて曖昧に頷いた
pr
その言葉が妙に胸に引っ掛かった
けれどその場では深く追及することも出来ず時は過ぎた
それから2年後俺は高校生になり美術大学の進路を考える様になった
教師からの紹介で美術の個人授業を受けることになったかーー
名前を聞いたときまさかと思った
pr
指定された場所に来たのはあの日のprさんだった
変わらず淡々とした口調
けれど目だけが真っ直ぐ俺を見ていなかった
まるでーーー
いや確信があった
この人は俺を見ていない
俺の中にあるakの面影を見ている
何故か悔しかった
腹立たしかった
でも何故か心のどこかで嬉しいと思ってしまってる自分がいる
ーーだってakを愛してたこの人が自分を見つめることで近付ける気がした
prさんの指導は厳しくも的確だった
俺の作品に対して冷静な批評をしながら時折ふとした表示で目を細める
…その目は俺ではなくakを見ている目だった
pr
その一言がある日口をついて出た
俺の中で何かが決壊した
mz
prさんの目が見開かれた
沈黙の後彼は俺から目を逸らす
pr
pr
mz
mz
mz
この言葉が全ての始まりだった
pr
mz
最初の夜
prさんは拒絶しながらも俺に触れた
震える手で何度も名前を呼び間違えた
「ak」
その度に俺は快楽よりも悔しさで震えた
でも同時に嬉しくもあった
ーー自分がakに見えている
それだけで救われる気がした
mz
それから俺達は密かに関係を重ねた
prさんが愛してるのはak
でも俺を抱く
俺を抱くことで死んだakを蘇らせようとしている
俺もまたprさんに抱かれることで誰かから愛された気になろうとしていた
…だけど
ーーだけどそれは依存だった
錯覚だった
だけどそれでもいい
「mz太を見てると心が壊れそうになるん」
prさんはある夜そんなことを言った
ーーなら壊れてしまえばいい
俺も壊れてしまえばもっと深く愛してもらえる
…気付けば俺はakの口調を真似るようになっていた
彼の持っていた香水をつけ持っていた服を着る
mz
そう言っても返事はない
pーのすけは黙って俺を抱いた
その腕の温もりにakの姿が重なった
現実ではないとわかっていても俺はそれを望んでいた
ーーもう俺じゃない俺でも良い
akを愛したその腕で俺を愛してほしい
けれどそれは永遠には続かなかった
ある夜pーのすけは言った
pr
pr
でも俺は笑った
mz
mz
pr
pr
mz
mz
pーのすけはなにも答えなかった
その沈黙がなによりの答えだった
mz
次の朝
prさんはいなくなっていた
連絡先も家の中も全てが空白になっていた
俺は一人
ただただ絵を描いた
筆先に残るのは彼の残り香
触れられた夜の熱
愛されなかった穴が無かったかの様にキャンバスの上では美しく塗り変えられる
あれから数年
この日俺は個展を開いた
…個展の前に見覚えのある背中が現れる
それは遠い日の葬式で見た孤独な背中
mz
俺の声にprさんはゆっくりと振り向く
pr
そう言った彼の目に初めて"俺"だけが描かれているような気がした
莉彩
莉彩
莉彩
莉彩