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背中に痛みを感じて 目を覚ます
体を起こすと
ベッドで大の字に寝ているこのバカに 蹴飛ばされたのだと気付く。
最悪な目覚めだ。
早朝
未だ違和感のあるケツに 不快感を覚えながらシャワーを浴びる
もう随分とそんな経験など していなかったもので
筋肉痛でか、 脚や腰にズキズキと痛みがある
オマケに、 挿れられる側になるなど 初めてなので余計だろうか。
男としての何かを失った気がする...
少々乱暴に体を擦り、
この背徳感から逃れようと シャワーで洗い流す
昨夜握られた手首に まだ感覚が残っている気がする。
ただ自分の欲で握られたものじゃなく
なんだか、妙に熱が籠っていた様におもう
馬鹿な自分に叱責したって そう意味は無い
人の感情は、 そう簡単に動くものではないから。
気付かぬ内に体が倒れていたらしい
ゴツンと
壁に頭が当たる
当たり前かの様に
俺が居るにも関わらず 入ってきたかと思えば
出しっぱにしていたシャワーで 頭を洗い流す。
ジャコジャコとシャンプーを 取り出すのを止めるように言うと
なんて応えが返ってくる
ただ唖然と
さもいつも通りと言う様な手つきを 眺めるしかなかった
今朝渡した鍵を握りしめて 出ていく背中を目で追う。
昨日のことを気にしているのは 俺だけなのだろうか
あまりに平常運転なのを目の当たりにして やはり動揺してしまう
いや、あれでも仕事人間だ
遊ぶ暇など無いと、思う。
やけに静かになった家に
俺に少しばかりの安心感を与えた。