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__ あの日は確か雨の匂いと 怪獣の生臭さ が 鼻に残る、 そんな日やった .
特殊防衛隊.
私の為だけに作られた部隊 .
やっとこれで 皆助けられると思うた
が 現実は違った .
皆からは特別扱いされ 怪獣討伐も無し
四六時中パソコンと睨めっこの日々
終いには 誰も私の元へ来ることはなくなった
黒髪だった髪の毛もピンク色にした .
耳と首に ピアスも開けとった .
服装は黒だがフリフリの
所謂地雷系 に 足を踏み入れた .
元々憧れはあった. 素敵やとも思うとった
でも誰も私の変化には気づかん
やって 誰とも会ってへんから .
ご飯は毎日バランスの良い物が 部屋の外に置いてある .
持ってくる人に 一緒に食べようと
昔誘ったが 来なかった .
でも ある日 非常事態が起こったようで
駆り出された .
倒して倒して、余獣も全て討伐した
後ろを振り向けば 誰も居らんかった .
命令やろうな
私の邪魔になるとか考えとんやろ .
上官らは私に 気ぃ遣いすぎとる
返って迷惑なんに 気付かんへんのかな
返り血は降っていた雨で 洗い流された
私の成果が全て無くなった 気がした
服は着替えず上に羽織を着て その場を後にした
さっきまで奇声が飛び交っとった 街も
今は静まり返って
この世の終わりに私だけが最後の生き残り
そう感じれた .
そん時やった 彼が私に話し掛けてきたんは .