苦しみに…さよなら。

やっと気づいた。

今まで両親に、いやアイツらに苦しめられたけど…

もう、いいや。

金魚鉢は、今日始めていく。

でも、前私の甥が母の着物にいたずらをして連れて行かれた。

母は、もうこの頃には金魚鉢を用意していた。

そして…甥は金魚鉢に1時間閉じ込められた。

金魚鉢はガラス張りで外から中が見える作りだ。

何があったかは…言いたくもない。

甥は出てきた頃には狂ってしまっていた。

そしてそのまま引きこもり。

だが、うちは名門

そんな甥をほっては置かなかった。

甥は今、金魚鉢に閉じ込められている。

軽く荷物をまとめよう

カバンに…えっと、

まず、水ね。

私の周り…いい人も居るんだ。

今まで気づかなかった。

置き手紙も残した。

正真正銘の家出。

机の上と、鍵付きの引き出しの中。

あそこで働いてた人たちはみんなやめた。

つまり、鍵は開けれない。

机の上の手紙が処分されても引き出しの中のは残る。

警察はそれで諦めてくれるでしょ。

指に絵の具つけて押しといたし。

だいたい、私の家には監視カメラがいっぱい。

アイツらが忘れたのもあるんだよね。

それで、誰も来てないのはわかるし。

お父様、お母様へ 私は、家出です。 お父様の重圧、お母様の暴力、もう耐えきることができません。 結は静かに一人で暮らします、苗字も変えますので。 最後に一言。 ありがとうございました、 とでも言うとでも思ったか。 さんざん苦しんで死ね 私が貴方たちより早く死んだらよく呪っておきますから、よろしく。 では、さよなら ◎　　　　　穂付結夏 　　　

シーン

シーン

ポクポクポク… チーン

ガサゴソ

ピッピッピ

トゥルルルル

グシャグシャ

ピッ

ピーンポーン

数十分

カチッ

…これ、ホントの名前行っちゃだめだよね。

…そう言われて 「わぁ！安全だぁ」 とはならないでしょ。

本当に謎だ。

結局この人は誰なんだろう。