あかね
気づいたら見知らぬ部屋の中だった。
寝心地のいいベッド。 真っ白な天井と、規則正しい機械音。
ツン、と鼻をつく薬品の匂い──
あかね
入り口近くには、スーツ姿の男が1人。
離れた窓際には窓。 窓ガラスの向こう側に見える格子。
その奥からは微かに夕日が差し込んでいた。
あかね
あかね
必死で思い出そうとするけれど、全く思い出せない。
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
ボンヤリとだったけど、少し思い出した。
あかね
じゃあ自分以外のことは?
あかね
すると不意にある言葉が浮かんだ。
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
辺りを見ると、リュックが1つある。
あかね
あかね
あかね
そこには私が写っていた。
家族と、友達と。 どちらも楽しそうに微笑んでいる。
でも、やっぱり誰もわからない。 まるで知らない人達の姿を見ているようだ。
あかね
医師
あかね
あかね
医師
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
医師
医師
あかね
医師
医師
医師
あかね
あかね
私は医師に頼み込んだ。
あかね
あかね
あかね
医師
医師
先生は入り口にいたスーツの男に何か頼んでいた。
あかね
あかね
あかね
程なくして、病室に女の子が入ってきた。
あかね
あかね
あかね
その子を見て、私は驚いた。
彼女の顔は私と全く同じだった。
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