11話-幸せ-
交番に行ったあとは
いつも通りだった。
夜中に雫の声が響き渡る。
朝になると
珍しく雫が起こした。
雫
優希
雫
優希
眠い目をこすり
雫を見ると
手も、顔も、服も
全てが真っ赤に染っていた。
優希
雫
雫
布団を握りしめ
俯いて涙をこぼす雫
雫
優希
優希
優希
雫
優希
雫に連れられ
リビングに向かうと
辺りが真っ赤に染まっていた
部屋は血腥い匂いが充満していた。
雫
優希
部屋の中心に
ぐしゃぐしゃになった肉塊がある
原型が分からない
優希
雫
雫
おそらく
肉塊は父さんと母さん
指輪が2つ見える。
泣いて謝りながら
俺の脚に縋り付く雫
優希
優希
優希
雫
窓ガラスをわざと割って
部屋に戻って服を着替える。
優希
雫
雫
優希
優希
雫
自分の持つお金と
服や薬を鞄に詰め込む。
雫
優希
裏口から外に出て、
交番に向かう。
雫
雫
優希
優希
優希
雫
優希
雫
警察に
事情を全て話した。
雫がやったのは
他殺ってことにして、
家が無くなった俺達は
警察の人の
昔の部屋を譲ってもらった。
家賃はバイトの金で払って
雫と2人暮らし
幸い、
こうして暮らす事を考えてたから
お金は有り余るほどある
このお金は全部
雫のために使う。
バイト中は
雫は家に1人
だけど、毎日楽しめてるらしい。
学校には行かせない。
雫が行きたいと言わない限り
雫
雫
優希
雫
優希
雫
雫
…こんなに
純粋無垢で可愛い子供が
悪魔の子なんて嘘だ。
雫は、
たった1人の俺の弟。
また1から
本物の愛を伝えて
絶対幸せにしてみせる。
優希
雫
優希
雫
雫
優希
_𝙚𝙣𝙙_
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