テラーノベル
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廊下の奥にある音楽室
そこからは、不旋律なピアノの音が聞こえる
ドアを開けようと手をかける
でも、鍵がかかっていてビクともしない
でも、音は聞こえる────
et
et
ya
彼は黙った
まるで何かを知ってるかのように────
et
ya
et
et
ya
et
ya
俺は知っている
全てあのことも
でも話せない────
だから嘘をつく
嘘をつくたびに胸が締め付けられる
et
ya
et
私は正直言って怖かった
でも、知りたい
その一心だった
そして不思議な音楽室に足を踏み入れた
et
するとそこには誰もいなかった
et
ますます不気味になっていく
怖さのあまり私は音楽室から逃げ出そうとした
さっきまであまりなんとも感じなかった不旋律も
今になっては、恐怖でしかない
et
ya
et
彼は怯えるふりをした
でも、"ふり"だ
明らかに怖がって無さそうだった
何かを知っている
でもそれを教えてくれない
ya
ただ俺は黙り続けるしかできなかった
何も話せなかった
もう、友達を失うのが怖かった────
et
ya
et
ya
そう私が言うとまた彼は黙る
不旋律なピアノの音がさらに大きくなる
それに伴って私たちの絆も壊れてきた
どんどん不気味になっていく────
et
ガタッ
et
楽器庫から不気味な音がした
まるで誰かがいるかのように
私は酷く驚いた
et
et
ya
俺はただ黙っていた
彼女はパニックになっている
そんな彼女を見つめてると心が痛む
でもこんな大切な人を俺は失いたくない
だから、俺は黙る
本当の事を言わずに────
もう、大切な人は失いたくない
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