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これは何百年も前のお話
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西帝国ともう一つ…
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最も最強と言われていた北帝国がありました
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しかし、西帝国の王は元々体が弱く
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戦争中に病気で亡くなりました
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それを知った北帝国の王は西帝国を支配しようとしたのです
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ですが、失敗をしてしまったために負けてしまったのです
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何もしなければ勝てていたかもしれない
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強い王だったのに…
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やがて戦争は終期に突入し平和が戻りつつあったのです
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それから数年後
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北帝国の王も今夜が山という日が近づいてきていたのです
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その事をわかっていた王の息子は後を継ぐことを決めました
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それと同時に西帝国では珍しい瞳の色を持ち力を宿すと言われ権力がある長女が
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引き継いだのです
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西帝国の娘はとても優しい心を持っており
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二度と戦争のない平和な世界を守ろうと
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北帝国王になった息子に話をつけに行きました
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一度目は納得してくれた北帝国王
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それから西帝国王の娘と北帝国王の息子はお互いに惹かれ合い
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やがて結ばれました
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結ばれた日から数年後…
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2人の間に可愛らしい男の子が産まれたのです
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北と西帝国王の間に男児が産まれたことも知らず
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最も平和に近い存在と言われた東帝国も
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静かに可愛らしい女の子が産まれていたのです
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東帝国に産まれた女の子は珍しいクリーム色の髪を持っていたのです
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その髪色から女神様がくれた特別な存在とされました
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北帝国と東帝国に生まれた皇女様と皇子様は数年後には
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立派な方々になっておりました
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しかし、2人が成人前の頃です
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恐れられていた戦争が始まってしまったのです
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なぜ始まったのか…
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それは……
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西帝国の王も努めていた帝女が平和を守ろうと心がけていたのですが
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地雷を踏んでしまい北帝国王が妻である西帝国王を
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殺してしまったのです
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そこから以前とは比べモノにならないほどの大事になってしまったのです
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ですが第二の戦争を唯一止められた皇女がいました
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それは…東帝国に生まれた特別で権力があった皇女様でした
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東帝国の皇女は本当の力を持っていて
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見事に止めることができたのです
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しかし、失ったものも沢山ありました
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その沢山の中には
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北と西の皇女皇子様その他もが亡くなり西帝国は滅んでしまいました
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その悲しい悲劇から東帝国の皇女は自ら王になり
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平和な世界を作っていったのです
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東帝国王になった皇女を支えたのは北帝国であり西帝国の王だった娘の血を継いでいる皇子でした
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悲劇から数年後
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東帝国王と新しい北帝国王になった皇子は結ばれ
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この頃では珍しい子沢山に恵まれました
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西帝国は滅び東と北帝国しか残っておらず
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東と北の王は仲の良い夫婦で帝国も仲が良かったため
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東帝国王から一つの帝国にし北帝国王もすんなり納得し
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その数年後には一つの帝国になったのです
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やがて北と東の王は亡くなり
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2人の子どもの仲で2番目の皇女が後を継ぎ
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東帝国から離れた南側の奥に大きい帝国とは言えませんが
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力を持っているその帝国王と東帝国王が結ばれました
母
2人から生まれた皇子は曾祖母と結婚し祖父が生まれました
母
その子ども貴女のお父様と私の間から
母
瑠李
母
貴女が新しい命を持って
母
私達の所へ来てくれたのよ
瑠李
……………
母
フフ
母
私達のところに生まれてきてくれてありがとう😊
母
貴女はこの国のそして私とお父様の大切な宝物よ😊
瑠李
……ありがとう
瑠李
私を産んでくれてありがとうお母様!😊
母
私こそ😊
瑠李
でも……
母
どうしたの?
母
そんな悲しい顔をしないで
瑠李
………私はあまり体が丈夫じゃない
瑠李
それに余命宣告もされてる…
母
それはどうでもいいの!
母
貴女が瑠李がこうして生きててくれてるだけで
母
私は嬉しいの
母
何より貴女が生まれてきてくれたことが一番に幸せなのよ
母
だから命が短いとか言わないで
瑠李
はい
瑠李
ごめんなさい
母
いいのよ
母
瑠李は何も悪くない
瑠李
……ありがとう
瑠李
お母様大好き😊
母
私もよ
母
愛してるわ😊
母
……そろそろあの子も来るかもしれないわね
瑠李
そうだね
コンコン
母
お入りなさい
メイド
はい、失礼いたします
メイド
先程、聖夜皇子様が足をお運びになりました
母
そう、来たのね
瑠李
…………
母
出迎えられそう?
瑠李
うん
瑠李
今日は調子がいいから大丈夫
母
そう、良かったわ
母
すぐには行けないけど出迎えに行くからと
母
聖夜皇子様にお伝えください
メイド
わかりました
メイド
では、失礼いたします
母
ええ、ありがとう
バタン
…………
瑠李
………聖夜様
聖夜
おう、瑠李
瑠李
ご機嫌麗しゅうございます
聖夜
そんな硬い言葉使わないで楽でいいよ
瑠李
はい😊
聖夜
(ドキ)
聖夜
本当笑顔が可愛いな
瑠李
ありがとうございます😊
聖夜
おう!
聖夜
調子は大丈夫か?
瑠李
はい、今日は良い方です
聖夜
そうか、なら庭を少し散歩しよう
聖夜
この季節だと春風が気持ちいよ😊
瑠李
そうですね
瑠李
行きましょうか
母
……………
瑠李
あ、お母様
瑠李
聖夜様と少しお庭をお散歩してきます
母
そう、天気もいいし良いわね😊
母
気お付けてらっしゃい
瑠李
はい
メイド
行ってらっしゃいませ
メイド
瑠李皇女様
瑠李
うん!
……………
瑠李
聖夜様…
瑠李
お庭を半分お散歩してから様子が変ですが
瑠李
どうしました?
聖夜
いや、なんでもない
瑠李
そうですか
聖夜
……やっぱりある!
瑠李
へ…!
聖夜
…………
瑠李
(あれ、なんか表情が真剣…?)
聖夜
俺が今から言うことを聞いてくれるか?
瑠李
はい!もちろんです😊
聖夜
……その……………
瑠李
…………?
聖夜
今、17でずっと一緒にいたけど…
瑠李
はい………
聖夜
今まで妻にする人は幼馴染(イトコ)って決めてたんだ
瑠李
は、はい……
瑠李
(え、待って……それは…)
聖夜
だから!
聖夜
俺の世界一美人で可愛い妻に将来なってくれないか?
聖夜
(ドキドキ…)
瑠李
ほ、本当に…(ボソ
瑠李
では、余命宣告されていて長くは側に居れなくても
瑠李
もし、私が先にいなくなってしまわれても
瑠李
ずっと一緒にそして好きでいてくれますか
聖夜
…!!
聖夜
好きじゃなくて…
瑠李
…!
聖夜
一生大好きでいるよ!♡
瑠李
(ホッ(*´∇`*)♡)
瑠李
私も…大好きです!♡
聖夜
やったー!!✨
聖夜
ありがとう!
瑠李
こちらこそ😊
長くなってしまいスミマセンヾ(゚д゚;)
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
ちょっとわからなかった所もあると思いますが
面白いとそう思っていただけたなら
嬉しく思います






